お腹の張り、腹部膨満感、ガスだまりでお悩みの方へ|高田馬場

 

 

 

「食後になるとお腹がパンパンに張る」「ガスが溜まって苦しい」「便秘や下痢を繰り返し、お腹がスッキリしない」。

このようなお腹の張り(腹部膨満感)は、多くの方が経験する症状です。

 

一時的なものであれば心配ないこともありますが、慢性的に続く場合は、胃腸の働きや自律神経の乱れ、生活習慣などが関係している可能性があります。また、病院で検査を受けても「異常はありません」と言われるケースも少なくありません。

 

今回は、お腹の張りが起こるメカニズムと、東洋医学・鍼灸からみた考え方についてご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

お腹の張りとは?

 

お腹の張りとは、医学的には「腹部膨満感」と呼ばれます。

実際にお腹が膨らんでいる場合もあれば、それほど膨らんでいなくても「張って苦しい」「圧迫される感じがする」といった感覚だけが現れることもあります。

 

主な症状としては、

 

・ 食後にお腹が張る

・ ガスが溜まりやすい

・ ゲップやおならが増える

・ お腹が苦しい

・ 便秘や下痢を繰り返す

・ 食欲が低下する

 

などがあります。

 

 

 

 

 

お腹の張りが起こるメカニズム

 

① 腸内にガスが溜まる

 

最も多い原因が、腸内のガスです。

食べ物は胃や小腸で消化・吸収されますが、消化されなかった成分は大腸で腸内細菌によって発酵されます。

このとき、水素や二酸化炭素、メタンなどのガスが発生します。

通常であれば、ガスはおならや呼気として自然に排出されます。

 

しかし、

・ 腸の動きが低下している

・ ガスが過剰に作られる

・ 排出がうまくできない

 

という状態になると、腸内にガスが溜まり、お腹の張りを感じます。

 

 

② 腸の動き(蠕動運動)が低下する

 

腸は「蠕動(ぜんどう)運動」という波のような動きによって内容物を運んでいます。

 

この動きが弱くなると、

・ 食べ物

・ ガス

・ 便

 

が腸内に停滞し、お腹が張りやすくなります。

運動不足や睡眠不足、水分不足、ストレスなども蠕動運動を低下させる原因になります。

 

 

③ 自律神経の乱れ

 

近年、お腹の張りと深く関係していると考えられているのが自律神経です。

 

自律神経には、

・ 交感神経(活動・緊張)

・ 副交感神経(休息・消化)

 

があります。

 

胃腸は副交感神経が優位なときに活発に働きます。

しかし、仕事や人間関係などでストレスが続くと交感神経が優位になり、

・ 胃腸の血流低下

・ 消化液の分泌低下

・ 腸の動きの低下

 

が起こります。

その結果、消化不良やガスの停滞、お腹の張りにつながるのです。

 

 

④ 腸と脳は密接につながっている

 

最近では「腸脳相関」という考え方が注目されています。

脳と腸は自律神経やホルモンを介して双方向につながっています。

つまり、

 

ストレス

脳が反応

自律神経が乱れる

腸の働きが低下

お腹が張る

 

という流れが起こります。

逆に、お腹の不調が続くことでストレスを感じ、さらに症状が悪化する悪循環になることもあります。

 

 

 

 

東洋医学ではどう考える?

 

東洋医学では、お腹の張りは単なる胃腸の問題だけではなく、身体全体のバランスが崩れた結果と考えます。

 

 

気滞(きたい)

 

ストレスによって「気」の流れが滞る状態です。

 

特徴は、

・ 張った感じ

・ ゲップ

・ ガスが多い

・ ストレスで悪化する

 

気の流れを整えることが治療のポイントになります。

 

 

脾虚(ひきょ)

 

東洋医学で「脾」は消化吸収を担う働きを指します。

暴飲暴食や疲労、冷たい飲食物の摂り過ぎなどで脾の働きが低下すると、

 

・ 食後の張り

・ 軟便

・ 下痢

・ 食欲低下

・ 倦怠感

 

などが起こりやすくなります。

 

 

湿(しつ)

 

水分代謝が悪くなり、身体の中に余分な水分が溜まっている状態です。

身体が重だるい、お腹が重苦しい、むくみやすい方によくみられます。

 

 

 

 

鍼灸で期待できること

 

鍼灸では、お腹だけでなく全身の状態をみながら施術を行います。

鍼刺激によって期待される作用には、自律神経の調整があります。

研究では、鍼刺激によって交感神経の過剰な働きを抑え、副交感神経が働きやすくなることが報告されています。

 

その結果、

・ 胃腸の運動改善

・ 消化機能のサポート

・ 腸の蠕動運動の促進

 

につながることが期待されます。

 

 

 

血流改善

 

鍼刺激は局所の血流を促し、胃腸周囲の循環改善にも役立つと考えられています。

血流が改善すると、組織へ酸素や栄養が届きやすくなり、胃腸本来の働きをサポートします。

 

 

腸の働きを整える

 

腹部や手足の経穴(ツボ)を用いて施術を行うことで、胃腸の働きや「気」の巡りを整え、お腹の張りやガスの停滞、便通異常の改善を目指します。

また、ストレスや睡眠の質の改善を通して、自律神経の安定につながることも期待されます。

 

 

 

 

 

日常生活で気を付けたいこと

 

鍼灸と合わせて生活習慣を見直すことで、より改善が期待できます。

 

・ よく噛んで食べる

・ 早食いを避ける

・ 冷たい飲み物を摂り過ぎない

・ 軽いウォーキングを取り入れる

・ 十分な睡眠を確保する

・ ストレスを溜め込み過ぎない

 

これらは腸の動きを保ち、お腹の張りを予防するためにも大切です。

 

 

 

 

 

まとめ

 

お腹の張りは、「ガスが溜まっているだけ」と軽く考えられがちですが、その背景には自律神経の乱れや胃腸機能の低下、ストレス、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。

 

東洋医学では、気の巡りや脾胃の働きを整え、身体全体のバランスを改善することを重視します。

鍼灸は、自律神経や胃腸の働きをサポートし、お腹の張りを繰り返しにくい身体づくりを目指す施術です。

 

ただし、強い腹痛、発熱、血便、急激な体重減少、嘔吐が続く場合は、消化器疾患などが隠れている可能性があります。

そのような場合は、まず医療機関を受診してください。

 

「検査では異常がないと言われたけれど、お腹の張りが続いている」「薬だけでは改善しない」「ストレスがかかると症状が悪化する」という方は、鍼灸という選択肢もぜひご検討ください。

 

当院では、お一人おひとりの体質や生活背景を丁寧に伺い、根本的な改善を目指した施術をご提案いたします。

 

 

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