滑車神経麻痺にお悩みの方へ|原因と鍼灸によるアプローチ

 

 

 

 

「物が二重に見える」「階段を下りるときに見づらい」「目を動かすと違和感がある」など、目の動きに関する症状でお悩みではありませんか?

 

滑車神経麻痺では、目を動かす神経の一つである滑車神経に障害が起こることで、眼球の動きに左右差が生じ、複視などの症状が現れることがあります。

原因はさまざまで、頭部外傷や血管障害などが関係する場合がある一方、原因を特定できないケースもあります。

 

この記事では、滑車神経麻痺の症状や原因、自律神経との関係、東洋医学での考え方、鍼灸による身体へのアプローチ、日常生活で意識したいことについて解説します。

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺とは?

 

滑車神経は、12対ある脳神経の一つで、第4脳神経とも呼ばれます。

滑車神経は主に「上斜筋」という目の筋肉を動かす働きに関係しており、眼球を内側に向けた状態で下方向へ動かしたり、眼球を回旋させたりする動きに関わっています。

滑車神経に麻痺が起こると、左右の眼球運動がうまく揃わなくなり、両目で見たときに像がずれて「複視」として感じることがあります。

滑車神経麻痺は片側だけに起こることもあれば、両側に起こることもあります。

眼球運動の障害は神経眼科領域で診察される症状であり、原因によって必要な検査や治療が異なるため、まず眼科などで状態を確認することが大切です。

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺の主な原因

 

頭部外傷

滑車神経は比較的細い神経で、頭部への強い衝撃によって障害されることがあります。

交通事故や転倒などだけでなく、場合によっては比較的軽い頭部外傷がきっかけになることもあります。

外傷後から突然、物が二重に見えるようになった場合には、眼科や神経眼科での確認が必要です。

 

血管障害

糖尿病や高血圧などに関連した小血管の障害によって、神経への血流が影響し、滑車神経麻痺につながることがあります。

特に中高年で突然複視が現れた場合には、血管性の原因を含めて医療機関で確認することが重要です。

 

先天性・以前から存在していたもの

滑車神経麻痺は、生まれつき存在する場合もあります。

本人が以前から症状に気づいていなかったものが、疲労や加齢などをきっかけとして目立つようになるケースもあります。

 

原因がはっきりしない場合

滑車神経麻痺では、検査を行っても明確な原因を特定できない場合があります。

そのため、「原因が見つからない=症状が気のせい」ということではありません。

症状の経過や眼球運動の状態を確認しながら、必要に応じて画像検査などを行います。

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺に伴いやすい症状

滑車神経麻痺では、眼球の動きに左右差が生じることで、次のような症状がみられることがあります。

 

  • 物が二重に見える

  • 上下にずれて見える

  • 物が傾いて見える

  • 下を向いたときに見づらい

  • 階段を下りるときに不安を感じる

  • 読書中に目が疲れやすい

  • 片目を閉じると見やすくなる

  • 目の周囲に疲労感がある

  • 頭痛や首・肩の緊張を伴う

 

特に、下を見る動作では両目の位置を合わせる必要があるため、階段を下りる、読書をするなどの場面で症状を自覚しやすくなることがあります。

 

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺と自律神経の関係

 

滑車神経麻痺そのものを自律神経の乱れが直接引き起こすと考えることはできません。

一方で、複視などの症状が続くと、目を使うこと自体が負担になり、目の疲れや頭痛、首・肩の緊張などにつながることがあります。

また、見え方の変化が長期間続くことで、外出や仕事、読書などの日常生活にストレスを感じることもあります。

このような身体的・精神的な負担が続くと、睡眠の質や疲労感などにも影響することがあります。

そのため鍼灸では、滑車神経そのものだけを見るのではなく、目の周囲、首・肩、全身の緊張や疲労なども含めて身体全体をみていくことが大切です。

 

 

 

 

 

東洋医学では、滑車神経麻痺をどう考える?

東洋医学には、現代医学の「滑車神経麻痺」と完全に一致する病名はありません。

そのため、滑車神経麻痺という病名だけで使用する経穴を決めるのではなく、現在の症状や身体の状態を確認しながら考えていきます。

 

気血の巡り

東洋医学では、身体のさまざまな機能を維持するために「気」や「血」が重要だと考えます。

目の周囲の疲労感や頭痛、首肩のこわばりなどがある場合には、全身の状態を確認しながら気血の巡りを整えることを考えます。

 

肝と目の関係

東洋医学では「肝は目に開竅する」とされ、目の状態と肝の働きには深い関係があると考えられています。

睡眠不足や疲労、精神的な負担なども含めて身体全体の状態を確認し、目だけに負担を集中させないことを意識します。

 

気滞や瘀血

ストレスや身体の緊張が強い場合には、東洋医学でいう「気滞」として捉えることがあります。

また、血液の巡りが滞っている状態を「瘀血」と考える場合もあります。

 

これらは現代医学の診断名ではなく、東洋医学における身体の状態を表す考え方です。

 

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺に対する鍼灸のアプローチ

 

滑車神経麻痺では、まず眼科などで原因や眼球運動の状態を確認することが重要です。

そのうえで鍼灸では、症状そのものだけではなく、以下のような身体の状態を確認します。

 

  • 目の周囲の筋緊張

  • 眼精疲労の程度

  • 首・肩の緊張

  • 頭痛の有無

  • 睡眠状態

  • 疲労の程度

  • ストレスの状態

  • 全身の血流や冷え

  • 症状が強くなる時間帯や状況

 

目の周囲や首・肩などの緊張が強い場合には、その部位だけでなく全身の状態をみながら施術を行います。

ただし、鍼灸によって麻痺した滑車神経を直接修復できると断定することはできません。

あくまで、眼科での診断・治療を前提として、目の疲れや周辺の筋緊張、身体全体のコンディションを整えるための補助的なケアとして考えることが大切です。

 

 

 

 

 

高田馬場はりきゅう院の滑車神経麻痺への施術

 

高田馬場はりきゅう院では、滑車神経麻痺の症状だけを見るのではなく、その方の現在の身体の状態を確認して施術内容を考えています。

複視などの症状がある場合には、目の使い方や疲労の程度、首・肩の緊張、睡眠、ストレスなどを確認します。

また、必要に応じて自律神経の状態も確認しながら、身体全体のバランスを考えて施術を行います。

鍼灸では、目の周囲だけに施術するのではなく、首や肩、背中、手足など、その方の状態に合わせて経穴を選択します。

「目が疲れて仕方がない」「複視によって仕事で目を使うのがつらい」「目の症状と一緒に首や肩もつらい」といった場合には、現在の身体の負担を一つずつ整理しながら施術を行います。

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺があるときのセルフケア

 

目を使い続けない

パソコンやスマートフォンを長時間見続けると、目の周囲に負担がかかります。

一定時間ごとに画面から目を離し、遠くを見るなどして目を休ませるようにしましょう。

 

無理に目を動かす練習をしない

眼球運動の訓練が行われる場合もありますが、自己判断で無理に目を動かす練習を繰り返すことはおすすめできません。

必要な運動については、眼科などで状態を確認したうえで行うことが大切です。

 

睡眠を確保する

睡眠不足が続くと、目の疲労感や身体の疲れを感じやすくなります。

できるだけ睡眠時間を確保し、疲労を溜め込まないようにしましょう。

 

首・肩に力が入りすぎないようにする

複視があると、無意識に見やすい姿勢を取ろうとして首を傾けたり、身体に力が入りやすくなります。

長時間同じ姿勢を続けず、首や肩を適度に動かすことも大切です。

 

 

 

 

 

 

このような場合は医療機関へ

 

滑車神経麻痺が疑われる場合には、まず眼科や神経眼科などで原因を確認することが重要です。

特に以下のような症状がある場合には、鍼灸を受ける前に医療機関へ相談してください。

 

  • 急に複視が出た

  • 急激に症状が悪化した

  • 強い頭痛を伴っている

  • めまいやふらつきがある

  • 手足のしびれや脱力がある

  • ろれつが回らない

  • 意識がおかしい

  • 頭部をぶつけた後から複視が出た

  • 視力が急に低下した

 

眼球運動障害は、脳神経や眼窩などさまざまな原因で起こる可能性があります。

日本眼科学会でも、眼球運動障害は神経眼科領域で重要な症状として扱われており、原因によっては脳神経外科や神経内科との連携が必要になる場合があります。

 

 

 

 

 

滑車神経麻痺に関するよくある質問

 

滑車神経麻痺は治りますか?

原因や麻痺の程度によって経過は異なります。

外傷や血管障害など原因によっても対応が変わるため、まずは眼科などで原因を確認することが大切です。

症状が改善する場合もありますが、すべてのケースで自然に改善するとは限りません。

 

滑車神経麻痺に鍼灸はできますか?

医療機関で診断を受け、原因や状態を確認したうえで、身体の状態に合わせた補助的なケアとして鍼灸を行うことは考えられます。

ただし、鍼灸によって滑車神経麻痺そのものを治療できると断定することはできません。

 

複視がある場合でも鍼灸を受けられますか?

複視の原因によって対応が異なります。

特に急に複視が出た場合や、頭痛・しびれ・脱力などを伴う場合は、まず医療機関で原因を確認してください。

原因が確認され、医師の治療と並行して身体のケアを行う場合には、現在の症状や体調を確認したうえで施術を検討します。

 

何回くらい施術を受ければ変化しますか?

症状の原因や発症からの期間、身体の状態によって異なるため、一概に何回で変化すると言うことはできません。

特に神経症状では、1回の施術だけで判断するのではなく、症状の変化を確認しながら継続的に身体の状態を整えていくことが大切です。

 

 

 

 

 

まとめ

 

滑車神経麻痺は、第4脳神経である滑車神経の障害によって眼球運動に影響が生じ、複視や目の使いづらさなどにつながることがあります。

原因には頭部外傷や血管障害などがあり、原因を特定できない場合もあります。

そのため、まずは眼科などで原因や眼球運動の状態を確認することが大切です。

鍼灸では、滑車神経そのものを直接治療するという考え方ではなく、目の疲れや眼周囲・首肩の緊張、睡眠やストレスなど、症状に伴って生じている身体の負担を整えることを目的として施術を行います。

高田馬場はりきゅう院では、一人ひとりの症状や身体の状態を確認し、その方に合わせて施術する経穴を選択しています。

滑車神経麻痺による複視だけでなく、「目を使うとすぐ疲れる」「首や肩までつらくなってきた」など、身体全体の不調が気になる方もご相談ください。

 

なお、鍼灸は医療機関での診断・治療に代わるものではありません。急な複視や神経症状がある場合は、まず医療機関を受診してください。

また、神経症状は一度の施術ですべてが変化するとは限りません。身体の状態や症状の変化を確認しながら、必要に応じて継続的にケアしていくことが大切です。

 

 

一覧に戻る

ご予約はこちらから

\相談だけでも大丈夫ですのでお気軽に/

はじめての方も安心の返金保証制度をご用意しております。
たった一度のご来院でも、我々の専門知識と確かな技術で
お客様のお悩みの症状に対する概念を、きっと変えられると思ってます。
是非一度お気軽にご相談ください。

ご予約はこちらから