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手足のしびれやチクチク感 ― 自律神経との関係と鍼灸でのケア
手や足がピリピリ、チクチク、ジンジンとした感覚になることはありませんか?
こうした症状は、病院で神経や血管に異常が見つからない場合でも、多くの人が経験しています。
実は、自律神経の乱れや体のバランスの崩れが原因で起こることが少なくありません。
しびれやチクチク感とは?
手足のしびれやチクチク感は、医学的には「神経の異常信号」として説明されます。
しかし、実際に神経や血管に大きな問題がなくても、感覚異常を感じることがあります。
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症状の特徴
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ピリピリ、チクチク、ジンジンする感覚
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手や足の指先、手のひら、足の甲などに出やすい
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触覚や温度感覚は正常で、痛みを伴うこともある
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こうした症状は、周囲からは見えないため、「自分だけがおかしいのでは」と不安になることもあります。
しかし、これは自律神経や体のバランスの乱れが原因で起こることが多く、決して珍しい症状ではありません。
自律神経との関係
自律神経は、血流や筋肉の緊張、感覚神経の働きまで無意識にコントロールしています。
自律神経が乱れると、体は微細な感覚に敏感になり、しびれやチクチク感として現れることがあります。
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交感神経が過剰に働くと
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血流や神経が過敏になり、ピリピリ感や違和感を強く感じやすくなる
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副交感神経が弱まると
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体がリラックスできず、手足の感覚が不安定になる
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つまり、見た目には異常がなくても、本人はしびれやチクチク感をはっきり感じるのは、自律神経のバランスの影響が大きいのです。

東洋医学の視点
東洋医学では、手足の感覚異常は気や血の巡りの滞り、あるいは肝や脾の不調と関係があります。
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肝の気滞
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ストレスや緊張で血や気の流れが滞ると、手足のしびれやチクチク感が出やすい
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脾の虚弱
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栄養や水分の巡りが悪くなると、手足に充分な気血が届かず違和感が生じる
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このように、症状は体全体の状態を映すサインと考えることができます。
鍼灸でのアプローチ
鍼灸は、自律神経のバランスと気血の巡りを整えることで、手足のしびれやチクチク感を和らげます。
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局所のツボ
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手や足の末端に近いツボ(合谷、足三里、太谿など)を刺激して血流と神経を整える
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全身の調整
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肝の気を巡らせる太衝、脾を補う血海
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内関で自律神経を安定させる
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効果
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ピリピリ感やチクチク感の軽減
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血流や気の巡りを整え、再発しにくい体づくり
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鍼灸は単に症状を抑えるだけでなく、体全体のバランスを整えることで、症状の出にくい状態を作るのが特徴です。
日常でできるセルフケア
手足のしびれやチクチク感を感じやすい人は、日常生活の工夫も有効です。
1.手足の軽いストレッチ
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血流を促し、末端の神経を落ち着かせる
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2.深呼吸や軽い運動
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自律神経を整え、ストレスで悪化する症状を抑える
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3.温める
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手足を温めることで血流が改善し、違和感が和らぐ
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4.睡眠・食事のリズムを整える
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気血の巡りをサポートし、体全体のバランスを安定させる
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まとめ
手足のしびれやチクチク感は、見た目にはわからなくても本人にとってつらい症状です。
自律神経の乱れや体全体のバランスの崩れが原因で起こることが多く、決して「気のせい」ではありません。
鍼灸は、局所と全身の両方からアプローチし、症状の軽減と再発予防の両方をサポートします。
手足の違和感やピリピリ感に悩む方は、体全体の巡りを整えるケアを取り入れることで、日常生活を安心して過ごせる体づくりが期待できます。

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