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免疫力と鍼灸の関わり

私たちの身体は、毎日外から入ってくるウイルスや細菌、あるいは体の中で発生する異常な細胞から守られています。
この守る力を「免疫」と呼びます。免疫がしっかり働いていれば、風邪をひきにくかったり、疲れからの回復も早くなったりします。逆に免疫力が落ちていると、感染症にかかりやすいだけでなく、疲労感、肌荒れ、アレルギー症状など、さまざまな不調が現れてしまいます。
現代社会はストレス、睡眠不足、冷えや運動不足など、免疫力を低下させる要因がとても多い環境です。
そのため「免疫力を高めたい」と考える方は年々増えています。ここで注目されているのが、鍼灸の効果です。
東洋医学からみた「免疫力」
東洋医学には「免疫」という言葉はありませんが、それに近い概念があります。
それが「正気(せいき)」です。正気とは、体を守る力のことで、気・血・水のバランスが整っているときに強く保たれます。
反対に、疲れやストレスで正気が弱まると、外からの邪気(ウイルスや寒さ、湿気など)に侵入されて不調が起こると考えます。
つまり東洋医学的にいうと「免疫力を高める=正気を充実させる」こと。
鍼灸は、この正気を整え、外からの影響をはねのける体づくりを助けてくれるのです。
鍼灸で免疫が整う仕組み(現代医学的な視点)
「鍼を打つと免疫が上がる」というと不思議に感じる方もいるかもしれません。
しかし近年の研究で、鍼灸刺激が自律神経やホルモン、血流に影響し、それが免疫系の働きを助けていることが分かってきました。
1.自律神経の調整
ストレスで交感神経が優位になると免疫は低下しがちです。鍼灸は副交感神経を高め、リラックス状態を作り、免疫細胞が働きやすい環境を整えます。
2.血流改善
血液には免疫細胞や酸素、栄養が含まれています。血流が良くなることで、免疫細胞が体内をスムーズに巡り、守りの力が強まります。
3.ストレスホルモンの抑制
慢性的なストレスで分泌されるコルチゾールというホルモンは免疫を下げます。鍼灸はこの過剰なストレス反応を抑える働きがあるとされています。
鍼灸でよく使われる「免疫サポートのツボ」
免疫力を高めるといわれる代表的なツボをいくつかご紹介します。
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合谷(ごうこく):手の甲、人差し指と親指の間。全身調整のツボで、風邪予防や疲労回復に。
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足三里(あしさんり):膝下にある有名なツボ。胃腸を整えて体力を補い、免疫を底上げ。
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太渓(たいけい):足首の内側。腎のエネルギーを補い、体の根本的な抵抗力を高める。
こうしたツボに鍼やお灸をすることで、体が本来持っている治癒力・防御力を引き出していきます。
免疫力が落ちているサイン
「最近風邪をひきやすい」「寝ても疲れが抜けない」などの他に、次のようなサインも免疫低下の目安です。
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口内炎が繰り返しできる
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肌荒れが続く
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冷えが強い
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気分の落ち込みやすさ
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便秘や下痢など腸の不調
こうした状態が続くと、体の「守る力」が弱っている可能性があります。鍼灸で体を整えることで、症状が和らぎやすくなります。
鍼灸で免疫を整えるメリット
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薬に頼らず、自然な形で免疫を引き出せる
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体質改善につながり、慢性的な不調も予防できる
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自律神経や血流が整い、心身ともに元気が出る
鍼灸は症状が出てからの対処だけでなく、「病気になりにくい身体づくり」に役立つのが大きな特徴です。
まとめ
免疫力は、私たちの体を守る大切な力です。
ストレスや不規則な生活で弱まってしまうこともありますが、鍼灸で自律神経や血流を整え、東洋医学でいう「正気」を充実させることで、病気に負けない体をつくることができます。
「最近体調を崩しやすい」「疲れが取れない」と感じる方は、免疫力が落ちているサインかもしれません。
そんなときこそ、鍼灸で体をリセットし、自然に備わった回復力を高めていくことをおすすめします。
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