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現代人の不調テーマシリーズ : 冷え・むくみと自律神経
冷え・むくみと自律神経 〜血流と体のリズム〜
1.はじめに
「冬になると手足が冷える」「夕方になると足がパンパンにむくむ」――こうした悩みは多くの方が経験するものです。
単なる気温や運動不足だけでなく、自律神経のバランスの乱れが大きく関わっていることをご存じでしょうか。
自律神経は血管の収縮や拡張、心拍や体温調整など、体のさまざまな働きをコントロールしています。
そのため、バランスが崩れると血流が滞り、冷えやむくみが起こりやすくなります。
特に女性はホルモンの影響も加わるため、月経前や更年期に冷えやむくみを感じやすい傾向があります。
冷えやむくみは放置すると肩こりや腰痛、疲労感、集中力低下など、日常生活にさまざまな影響を及ぼすこともあります。
2.冷え・むくみと自律神経の関係
自律神経には、活動時に優位になる交感神経と、休息や回復時に働く副交感神経があります。
この二つのバランスが崩れると、冷えやむくみが生じやすくなります。
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交感神経が強く働く場合
血管が収縮し、手足の末端まで血液が届きにくくなります。結果として手足が冷えやすく、体全体の血流も悪化します。 -
副交感神経が弱い場合
リラックス状態になりにくく、血流改善や水分代謝が十分に行われません。これによりむくみやすくなります。
また、自律神経はホルモンとも密接に関わっています。
女性の場合、月経周期や更年期のホルモン変化が自律神経に影響を与え、冷えやむくみが強く出ることがあります。
男性でもストレスや疲労が蓄積すると自律神経の乱れが起きやすく、冷えやむくみの原因となります。

3.冷え・むくみを悪化させる生活習慣
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長時間のデスクワークや立ち仕事:同じ姿勢でいると血流が滞りやすくなります。
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運動不足:筋肉のポンプ作用が働かず、血液やリンパの循環が悪化します。
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冷たい飲食や過剰なアイス・ジュース摂取:体温低下を招き、血流が滞りやすくなります。
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睡眠不足や不規則な生活:自律神経のリズムが崩れ、血流や水分代謝に影響します。
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ストレス過多:交感神経が優位になり、血管が収縮して冷えやむくみを助長します。
これらの要因が重なると、単なる「冷え」や「むくみ」ではなく、慢性的な体調不良へとつながることがあります。
4.自宅でできるセルフケア
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こまめに足首やふくらはぎを動かす:座り仕事の合間に足首を回す、かかと上げ下げを行うだけでも血流が促進されます。
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入浴や蒸しタオルで温める:体を温めることで副交感神経が優位になり、血管が広がりやすくなります。
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適度な運動:ウォーキングや軽いストレッチで血流とリンパの循環を促します。
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飲み物の工夫:温かいお茶や白湯を摂取し、体を内側から温めます。
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深呼吸・リラックス法:息を長く吐く深呼吸は副交感神経を働かせ、体をリラックスさせます。
これらの習慣を続けることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、冷えやむくみの改善につながります。
5.鍼灸でのアプローチ
鍼灸は、冷えやむくみの改善に非常に有効な方法です。
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鍼(はり):足三里、三陰交、太谿などの血流改善に関わるツボに鍼を打つことで、血液やリンパの流れを促進します。筋肉の緊張も緩和され、冷えが和らぎます。
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灸(きゅう):温熱刺激により体を芯から温め、副交感神経を働きやすくします。足先やお腹の冷え、全身の血流改善に効果的です。
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全身調整:背中や手足のツボも使い、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。自律神経が整うことで、むくみの解消や血流改善が促されます。
鍼灸による刺激は副作用が少なく、体にやさしい方法です。
繰り返し施術を受けることで、体質改善につながり、冷えやむくみにくい体へと変化します。
6.まとめ
冷えやむくみは、血流や水分代謝の問題だけでなく、自律神経の乱れと深く関わっています。
生活習慣の見直しと鍼灸による体の調整を組み合わせることで、根本的に改善することが可能です。
特に鍼灸は、体の内側から温め、全身の自律神経バランスを整えることで、冷えやむくみを改善しやすくします。
薬に頼らず、自然な形で体質を変え、日常生活を快適に過ごすための強力なサポートとなります。

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