現代人の不調テーマシリーズ : 肩こり・首こりと自律神経

 

 

 

肩こり・首こりと自律神経 〜なぜ慢性化するの?〜

 

 

 

1.はじめに

 

「ずっと肩や首が重だるい」「マッサージに行ってもすぐに戻ってしまう」――そんな悩みを抱える人はとても多いです。

実はこの慢性的な肩こりや首こりの背景にも、「自律神経の乱れ」が関わっていることをご存じでしょうか?

単に筋肉が硬くなるだけでなく、自律神経のバランスが崩れることで症状が悪化し、慢性化してしまうのです。今回はその仕組みと、日常生活での工夫、さらに鍼灸でのアプローチについてわかりやすくお話しします。

 

 

 

2.肩こり・首こりの原因と自律神経

 

肩や首の筋肉は、頭を支えるために常に働いています。デスクワークやスマホ操作などで前かがみの姿勢が続くと、筋肉は緊張状態になり血流が悪化。その結果、老廃物がたまり「こり」として感じられるのです。

ここに大きく関わっているのが 自律神経

 

  • 交感神経(緊張モード)が働きすぎる → 筋肉が固まりやすい

  • 副交感神経(リラックスモード)が働きにくい → 血流改善が進まない

 

この悪循環が「こりを感じやすい体」へとつながります。

 

 

 

 

 

 

3.生活習慣と肩こり・首こり

自律神経はストレスや生活リズムの乱れに敏感です。

 

  • 長時間のパソコン・スマホ → 姿勢の悪化、首や肩への負担増

  • 睡眠不足 → 自律神経が乱れて回復力が落ちる

  • ストレス過多 → 交感神経が優位になり、筋肉が常に緊張状態に

  • 運動不足 → 筋肉が硬くなり、血流が停滞

 

こうした要因が積み重なると、ただの「疲れ」では済まなくなり、慢性的な肩こり・首こりへと進んでしまいます。

 

 

 

4.自宅でできるセルフケア

 

▷ 姿勢を意識する

椅子に深く腰掛け、背筋をまっすぐに。スマホはなるべく目の高さで操作すると負担が減ります。

 

▷ 深呼吸

息を長く吐くことで副交感神経が働き、筋肉の緊張が和らぎます。

 

▷ 温める

蒸しタオルを首や肩に当てると血流が改善し、リラックス効果も得られます。

 

▷ 適度な運動

肩回しや軽いストレッチで血流を促し、こりの予防につながります。

 

 

 

5.鍼灸でのアプローチ

「マッサージではすぐに戻ってしまう」という方に、鍼灸は有効な選択肢となります。

 

 

▷ どんな治療をするの?

 

  • 鍼(はり):細い鍼を肩や首、背中のツボに打ち、滞った血流を改善。筋肉の緊張をゆるめます。

  • 灸(きゅう):温熱刺激で血行を促進し、副交感神経を働きやすくします。

 

必要に応じて、手足のツボも使い「全身の自律神経バランス」を整えるのが特徴です。

 

 

▷ どんな効果があるの?

 

  • 肩・首の筋肉が柔らかくなり、動かしやすくなる

  • 血流改善により頭痛やめまいが軽減することも

  • 自律神経が整い、疲れにくくなる

  • 睡眠の質が上がり、体が回復しやすくなる

 

 

▷ 続けるとどうなる?

 

その場のこりを取るだけでなく、繰り返しの施術で「こりにくい体質」へと変化していきます。

結果的に、肩こりや首こりを気にせず過ごせる時間が増えていくのです。

 

 

 

6.まとめ

 

肩こり・首こりは「筋肉の問題」だけでなく、「自律神経の乱れ」が大きく影響しています。

生活習慣の改善とあわせて鍼灸を取り入れることで、根本から体を整え、再発しにくい状態を目指すことができます。

一時的に楽になるだけでなく、「ずっと楽でいられる体づくり」が可能なのが鍼灸の強みです。

慢性的な肩こりや首こりでお悩みの方は、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

< 現代人の不調テーマシリーズ >

 

 

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