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五感から整える東洋医学 : 皮膚
皮膚と体内バランス
1. 皮膚は「体内の鏡」
東洋医学では「皮膚は肺と表裏の関係にある」とされ、肺の働きや体内の気血水(エネルギーや栄養、体液)の状態が、そのまま皮膚に現れると考えられています。
乾燥肌、かゆみ、吹き出物、湿疹などの皮膚トラブルは、表面だけの問題ではなく、内臓や気血の乱れを反映しているサインでもあります。
2. 皮膚にあらわれやすい不調のサイン
皮膚の状態を観察すると、体の中のバランスを読み取ることができます。
・ 乾燥・かさつき … 肺や腎の潤い不足(陰虚)
・ 湿疹・じゅくじゅく … 体内に湿や熱がこもっている
・ 吹き出物・赤み … 胃腸の熱や血の滞り
・ 青白い顔色・血色不良 … 気血不足(特に脾や心の弱り)
・ むくみ … 水分代謝の乱れ、腎や脾の働き低下
このように皮膚の状態は、体の内側の健康を映す「鏡」といえます。

3. 鍼灸で皮膚と体を整える
鍼灸では、皮膚トラブルに対して「内臓のバランスを整える」ことを重視します。
代表的なツボには次のようなものがあります。
・ 合谷(ごうこく) … 炎症や痛みを鎮める万能のツボ。皮膚症状にもよく使われます。
・ 曲池(きょくち) … 肘の外側にあるツボ。皮膚の熱や炎症をとり、湿疹やかゆみに効果的。
・ 肺兪(はいゆ) … 背中にあるツボ。肺の働きを高め、皮膚の潤いを保つ。
・ 三陰交(さんいんこう) … 血の巡りを整え、女性の皮膚トラブルに有効。
症状に応じて、局所だけでなく全身の気血水を調整することで、根本から皮膚状態を改善していきます。
4. 日常生活でできる皮膚の養生
(1)潤いを守る
・ 水分をこまめにとる
・ 季節に応じて加湿器やスキンケアを活用
・ 睡眠をしっかりとり、肌の回復力を高める
(2)皮膚に良い食材
・ 潤いを与える:梨、白きくらげ、れんこん、はちみつ
・ 炎症を鎮める:緑豆、苦瓜(ゴーヤ)、セロリ
・ 血を補う:黒ごま、クコの実、レバー、ほうれん草
・ 余分な湿をとる:はと麦、小豆、冬瓜
(3)ストレスを減らす
皮膚トラブルはストレスや自律神経の乱れとも関係が深いです。深呼吸や軽い運動、趣味の時間などでリラックスを心がけましょう。
5. まとめ
皮膚の状態は、体の中の健康を映す鏡です。乾燥や湿疹などのトラブルは、肺・脾・腎などの働きの乱れや、気血水のバランスの崩れを示しています。
鍼灸で内臓のバランスを整え、日常生活で潤いと巡りを意識することで、皮膚の健康は自然と整っていきます。
お悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
あなたに合った施術と体質改善のサポートを全力で行います。

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