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季節を味方にするからだケア : 冬
冬:腎を温めて冷え・体力低下予防 ~一年を乗り切るエネルギーを養う~
1. 冬は「寒さ」と腎の季節
冬は自然界がもっとも冷え込む季節。
東洋医学では、この時期は「寒邪(かんじゃ)」の影響を強く受けるとされ、体の中で特に「腎(じん)」が弱りやすいと考えられています。
腎は生命エネルギーの源であり、成長・老化・生殖・免疫などに深く関わる臓腑です。腎の力が弱まると、冷え、疲労感、腰痛、頻尿など、体の基盤にかかわる不調が現れます。
2. 冬に出やすい不調
腎が冷えや寒さで弱まると、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
・ 手足の冷え、全身の冷え
・ 腰や膝の痛み、だるさ
・ 頻尿や夜間のトイレ
・ むくみ
・ 疲れやすい、やる気が出ない
・ 髪のパサつき、耳の不調(耳鳴り・難聴)
これらは「腎のエネルギー不足」と「寒さによる巡りの滞り」が合わさって起こる典型的な症状です。

3. 鍼灸で腎を温める
鍼灸では、腎を補い、体を芯から温める施術を行います。
・ 腎兪(じんゆ):腰のあたり。腎のエネルギーを補う基本穴
・ 命門(めいもん):背骨の腰の中央。体の活力を高める
・ 関元(かんげん):おへそから指3本下。腎を養い、冷えを改善
・ 三陰交(さんいんこう):足首内側。腎・肝・脾をバランス良く整える
特に冬は、お灸で温める施術が効果的。背中やお腹をじんわりと温めることで、体の芯からぽかぽかと巡りがよくなります。
4. 冬の養生ポイント
腎を守るには、「冷やさない」「無理をしない」「滋養をつける」ことが大切です。
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食養生
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黒い食材で腎を養う:黒ごま、黒豆、海藻、ひじき
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温める食材を取り入れる:しょうが、ねぎ、にら、シナモン
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腎を潤す:山芋、くるみ、栗
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冷たい飲み物・生ものは極力避ける
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生活習慣
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首・腰・お腹・足首を冷やさない服装を心がける
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夜更かしを避け、早寝早起きで腎を守る
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過度な運動よりも、軽いストレッチやヨガでエネルギーを蓄える
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入浴でしっかり体を温め、汗をかきすぎない程度に保温する
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セルフケアのツボ押し
就寝前に「関元」や「三陰交」をやさしく温めたり押したりすると、冷えの改善や安眠につながります。
5. まとめ
冬は腎を養う大切な時期。腎がしっかりしていると、寒さに負けず、春を元気に迎えることができます。
鍼灸は腎を温め、生命エネルギーを補う手助けをしてくれる心強いケアです。
日常生活では、冷え対策、滋養のある食事、十分な休養を意識することが、冬を快適に過ごすカギとなります。
「腎を守る」ことは、長い目で見れば老化予防や体力維持にもつながります。
寒い冬こそ、体を温め、ゆったりと養生を心がけましょう。

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