三叉神経痛と鍼灸 〜顔の電撃痛と向き合うために〜

 

 

 

「顔の片側が突然ビリッと痛む」
「歯の痛みかと思ったら歯科では異常なしと言われた」
――そんな症状に心当たりはありませんか?それは三叉神経痛かもしれません。

 

三叉神経痛は、顔に走る神経(第5脳神経)の一つである三叉神経に何らかの異常が起き、顔の一部に強い痛みが走る病気です。特に食事や会話、洗顔などの日常的な動作が引き金となり、数秒〜数十秒の激痛が繰り返されます。その痛みは「電気が走るよう」と形容され、患者さんの生活の質を大きく下げます。

 

 

 


 

 

 

三叉神経痛の原因とメカニズム

 

多くの場合、原因は脳の血管が三叉神経の根元を圧迫することです。

血管の拍動が神経を刺激し、過敏になった神経がわずかな刺激にも強い痛みを引き起こします。これを古典的三叉神経痛と呼びます。

一方で、帯状疱疹後神経痛や腫瘍、多発性硬化症などの病気が原因となる症候性三叉神経痛もあります。

こちらは神経自体の損傷や炎症による痛みで、治療方法も異なります。

 

 

 

 

 

 

東洋医学での三叉神経痛の捉え方

 

東洋医学では、三叉神経痛を「顔面神経痛」や「頭面痛」の一種としてとらえ、経絡の滞り気血の不足が原因と考えます。

特に顔面には足の陽明胃経手の陽明大腸経手の少陽三焦経などが走行しており、これらの経絡の気血の流れが妨げられると、痛みやしびれが現れやすくなるとされます。

さらに、三叉神経痛は「風邪(ふうじゃ)」「寒邪(かんじゃ)」といった外邪の侵入、あるいはストレスや疲労による「肝気の鬱結」や「腎精の不足」にも関連付けられます。特に冷えや気候変化で痛みが悪化する人は、寒邪の影響を受けやすいタイプと考えられます。

 

 

 

鍼灸によるアプローチ

鍼灸では、西洋医学的な「神経への直接刺激の緩和」と、東洋医学的な「全身の巡りを整える」両面から施術を行います。

 

1.局所の血流改善と鎮痛

痛みの出る部位やその周辺の経穴(迎香・四白・太陽・下関など)に鍼やお灸を施し、局所の血流を促進します。これにより、神経周囲の代謝が改善し、炎症物質が排出されやすくなります。

 

2.神経の興奮を鎮める

耳の周囲や首肩の緊張を取るツボ(完骨・風池・天柱など)にアプローチすることで、神経系の興奮を鎮めます。特に後頸部は自律神経や脳神経に影響するポイントが多く、ここを緩めることで症状が和らぎやすくなります。

 

3. 体質改善

三叉神経痛は再発を繰り返すことが多いため、全身調整が重要です。足の三里や合谷、太衝など全身に作用するツボを使い、気血の巡りや臓腑の働きを整えます。冷えが関与している場合は温灸で芯から温め、再発予防を図ります。

 

 

 

鍼灸治療のメリット

 

・ 薬の副作用がない

・ 体質や生活習慣も同時に改善できる

・ 再発予防につながる

・ 他の慢性痛や不定愁訴(肩こり・不眠・ストレス)も同時にケアできる

 

西洋医学的治療(薬物療法・手術)と併用することで、痛みのコントロールがしやすくなるケースも多く報告されています。

 

 

 

自宅でできるセルフケア

鍼灸院での施術に加え、自宅でできるセルフケアも大切です。

 

・ 顔や首を冷やさない(マフラーや温かいタオルの活用)

・ 睡眠をしっかり取る

・ ストレスをためすぎない(軽い運動や深呼吸)

・ 噛みしめや食いしばりを減らす

 

これらは神経への刺激を減らし、症状の悪化を防ぐ効果があります。

 

 

 

まとめ

 

三叉神経痛は、日常生活に大きな影響を与える厄介な病気ですが、鍼灸は神経痛そのものの軽減だけでなく、全身の調整によって再発予防や体質改善も期待できます。

薬だけで思うような効果が得られない場合や、副作用が気になる方にとって、鍼灸は有力な選択肢になり得ます。

もし「顔の痛みで笑うのもつらい」と感じているなら、鍼灸で体の内側からアプローチしてみることで、痛みと上手に付き合う日々が訪れるかもしれません。

 

 

 

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