自律神経失調症と鍼灸

 

 

 

なんだかずっと調子が悪い…それ、自律神経の乱れかも?

「頭が重い」「疲れが抜けない」「眠れない」「動悸やめまいがする」

――病院で検査をしても「異常なし」と言われ、でも症状は続く…。


そんなときに考えられるのが自律神経失調症です。

 

 

 

 自律神経ってなに?

自律神経は、私たちが意識しなくても体を自動でコントロールしてくれる神経です。

 

・ 交感神経:活動モード(昼間・緊張・運動時に働く)

・ 副交感神経:休息モード(夜・リラックス時・消化吸収時に働く)

 

この2つがシーソーのようにバランスをとって体を守っています。

ところが、ストレス・生活習慣の乱れ・ホルモン変化などで、このバランスが崩れると、全身にさまざまな不調が現れます。

 

 

 

 

 

自律神経失調症の主な症状

 

・ 慢性的な疲労感

・ 頭痛、めまい、耳鳴り

・ 動悸、息苦しさ

・ 不眠、眠りが浅い

・ 手足の冷え、ほてり

・ 胃腸の不調(便秘・下痢・食欲不振)

・ 気分の落ち込み、イライラ

 

症状は日によって変わりやすく、「今日は元気だけど明日はつらい」という波があるのも特徴です。

 

 

 

原因は?

 

・ 精神的ストレス(仕事・人間関係)

・ 身体的ストレス(過労・ケガ・病気)

・ 不規則な生活(夜更かし・食生活の乱れ)

・ ホルモンバランスの変化(更年期・妊娠・産後)

・ 気候の変化(季節の変わり目・台風前など)

 

現代人は特に「スマホやPCによる交感神経の過剰緊張」が大きな原因になっています。

 

 

 

東洋医学からみた自律神経失調症

東洋医学では「気(エネルギー)」「血(血液と栄養)」「水(体液)」の巡りが乱れ、心身のバランスが崩れる状態として捉えます。

よくみられるタイプは以下の通りです。

 

・ 気滞(きたい)タイプ:ストレスで気が滞り、イライラや胸のつかえが出る

・ 気虚(ききょ)タイプ:疲れやすく、やる気が出ない

・ 陰虚(いんきょ)タイプ:のぼせ、寝汗、眠りが浅い

・ 瘀血(おけつ)タイプ:血の巡りが悪く、頭痛や冷え、肩こりがある

 

 

 

鍼灸でのアプローチ

鍼灸治療では、症状に応じてツボを選び、交感神経と副交感神経のバランスを整えることを目的にします。

 

頭や首まわりのツボ

「百会(ひゃくえ)」「天柱(てんちゅう)」で頭の緊張を和らげ、リラックスへ。

 

背中のツボ

「心兪(しんゆ)」「肝兪(かんゆ)」で内臓の働きを助け、ストレスによるこわばりを解消。

 

手足のツボ

「合谷(ごうこく)」「太衝(たいしょう)」で気の巡りを整え、イライラを鎮める。
「足三里(あしさんり)」で胃腸の調子を改善し、体力を底上げ。

 

 

 

どのくらいで改善する?

個人差はありますが、慢性的な症状は週1回ペースで1〜3か月を目安にすると変化を感じやすいです。

初回から眠りが深くなったり、体の軽さを感じる方もいます。

 

 

 

自宅でできるセルフケア

 

1.呼吸法

ゆっくり4秒吸って、8秒吐く。副交感神経が優位になりやすい。

 

2.入浴

ぬるめ(38〜40℃)で15分。体をじんわり温める。

 

3.朝日を浴びる

体内時計がリセットされ、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに。

 

4.スマホ時間を減らす

寝る前1時間は画面を見ない習慣を。

 

 

 

まとめ

 

自律神経失調症は、病院の検査では異常が出ないことが多く、「気のせい」と思われやすい不調です。

しかし、体は確実にSOSを出しています。

鍼灸は、薬に頼らず体本来のバランスを回復させるサポートが可能です。

「なんとなく調子が悪い」が続いている方は、早めにケアを始めることで、毎日をもっと軽やかに過ごせるようになります。

 

 

 

 

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