慢性疲労症候群と鍼灸

 

 

 

休んでも取れない“極度の疲れ”に

 

「何日休んでも疲れが抜けない」
「頭がぼーっとして集中できない」
「体が重く、家事や仕事がこなせない」

 

こうした症状が6か月以上続き、日常生活に大きな支障をきたす場合、慢性疲労症候群(CFS)の可能性があります。
単なる疲れではなく、体と心に深く影響する病気です。

 

 

 

慢性疲労症候群とは?

慢性疲労症候群は、原因不明の極度の疲労が長期間続く病気です。
睡眠や休養をとっても改善せず、以下のような症状を伴います。

 

・ 筋肉痛や関節痛

・ 頭痛

・ 微熱や喉の痛み

・ 記憶力・集中力の低下

・ 不眠または過眠

・ 抑うつ状態

 

 

 

なぜ起こるの?

はっきりとした原因はわかっていませんが、研究では以下の要因が関与すると考えられています。

 

・ ウイルス感染後の免疫異常

・ 自律神経の乱れ

・ ホルモンバランスの異常

・ 精神的ストレスや過労

・ 栄養不足や睡眠の質の低下

 

慢性的な炎症や神経系の不調が重なっているとされます。

 

 

 

東洋医学でみる慢性疲労症候群

東洋医学では、この状態を「気血両虚(きけつりょうきょ)」や「腎虚(じんきょ)」としてとらえます。

 

・ 気虚:体を動かすエネルギー不足で全身がだるい

・ 血虚:血が不足し、脳や筋肉に栄養が届かない

・ 腎虚:生命エネルギーが消耗し、回復力が低下

・ 気滞:ストレスで気の巡りが悪くなり、精神的にも落ち込みやすい

 

 

 

 

 

 鍼灸でのアプローチ

鍼灸では、全身のバランスを整え、体の回復力を高めることを目指します。

 

① 気血を補うツボ

「足三里(あしさんり)」「関元(かんげん)」「脾兪(ひゆ)」などでエネルギーと血を補います。

 

② 自律神経を整えるツボ

「百会(ひゃくえ)」「内関(ないかん)」などで緊張を和らげ、リラックスを促します。

 

③ 腎の力を高めるツボ

「腎兪(じんゆ)」「太渓(たいけい)」などで回復力を底上げ。

 

④ お灸で温める

腹部や腰を温めて内臓の働きを助け、冷えによる代謝低下を改善します。

 

 

 

治療期間と効果

 

慢性疲労症候群は回復に時間がかかることが多いため、週1回ペースで数か月単位の施術が推奨されます。
鍼灸は薬の副作用が少なく、体質改善を目指しながら疲労感や睡眠の質の改善が期待できます。

 

 

 

日常生活での工夫

 

・ 無理をせずこまめに休む

・ 栄養バランスのとれた食事

・ 睡眠リズムの安定

・ 軽いストレッチや深呼吸で血流促進

・ 体調の変化を記録する

 

 

 

まとめ

 

慢性疲労症候群は、外見からはわかりにくいですが、生活を大きく制限するつらい病気です。
鍼灸は、体の巡りを整えてエネルギーを補い、少しずつ日常生活を取り戻すためのサポートができます。

「何をしても疲れが抜けない」「検査では異常がないけれどつらい」
そんな方は、東洋医学のアプローチを試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

一覧に戻る

ご予約はこちらから

\相談だけでも大丈夫ですのでお気軽に/

はじめての方も安心の返金保証制度をご用意しております。
たった一度のご来院でも、我々の専門知識と確かな技術で
お客様のお悩みの症状に対する概念を、きっと変えられると思ってます。
是非一度お気軽にご相談ください。

ご予約はこちらから