梨状筋症候群と鍼灸

 

 

 

お尻から足にかけての痛みやしびれに悩んでいませんか?

 

「長時間座っているとお尻が痛い」
「お尻から太ももにかけてしびれる」
「車の運転がつらい」

 

こうした症状がある方は、梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)かもしれません。
これは、骨盤の中にある「梨状筋」という筋肉が硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫してしまうことで起こります。

 

 

 

 梨状筋とは?

 

梨状筋は、お尻の奥にある小さな筋肉で、股関節を外にひねるときに使われます。
この筋肉のすぐ下を、足の感覚や動きを司る坐骨神経が通っています。梨状筋が硬くなったり炎症を起こすと、神経が圧迫されて痛みやしびれが出ます。

 

 

 

主な症状

 

・ お尻の奥の鈍痛や圧迫感

・ 太もも〜ふくらはぎのしびれ

・ 長時間の座位や運転で悪化

・ 立ち上がって歩くと軽減することも

 

腰痛や坐骨神経痛と間違えやすいですが、腰に異常がなくてもお尻の筋肉の緊張が原因の場合があります。

 

 

 

 

なぜ起こるの?

 

・ 長時間のデスクワークや運転

・ スポーツによるお尻や脚の酷使

・ 冷えによる筋肉のこわばり

・ 骨盤のゆがみや姿勢の悪さ

 

特に現代人は座る時間が長く、梨状筋に負担がかかりやすい生活を送っています。

 

 

 

東洋医学から見る梨状筋症候群

東洋医学では、この症状を「経絡の滞り」としてとらえます。
お尻から脚にかけては「膀胱経」「胆経」という経絡が通っており、ここで気血の流れが滞ると痛みやしびれが出ると考えられます。

 

・ 気血の滞り(瘀血) … 筋肉が硬くなり神経を圧迫

・ 寒湿(かんしつ) … 冷えや湿気で巡りが悪化

・ 腎虚(じんきょ) … 下半身の力が弱まり回復力が低下

 

 

 

鍼灸でのアプローチ

 

① 局所の緊張をゆるめる

お尻の奥(梨状筋周辺)に鍼をして、硬くなった筋肉をゆるめます。

 

② 坐骨神経の通り道を整える

ももの裏やふくらはぎのツボ(承扶・殷門・委中など)で血流改善。

 

③ 全身のバランス調整

足首や腰、背中のツボを使って経絡全体の流れを整えます。

 

④ 温灸で温める

冷えが関与している場合はお灸で温め、回復を促します。

 

 

 

治療の目安

 

軽症であれば数回で改善することもありますが、慢性化している場合は週1〜2回の施術を1〜2か月続けることが多いです。再発予防のためにストレッチや姿勢改善も併せて行います。

 

 

 

自宅でできるケア

 

・ お尻のストレッチ(梨状筋伸ばし)

・ 座るときにクッションで骨盤を安定させる

・ 長時間座らずこまめに立ち上がる

・ お尻や腰を冷やさない

 

 

 

まとめ

 

梨状筋症候群は、腰の検査で異常がなくても起こるお尻と脚の痛み・しびれです。
鍼灸は局所の筋肉を直接ゆるめると同時に、全身の巡りを整えることで再発予防にもつながります。

 

「長く座れない」「お尻の奥がズーンと重い」
そんな方は、早めのケアがおすすめです。

 

 

 

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