変形性膝関節症と鍼灸

 

 

 

階段や立ち上がりで膝がつらい方へ

 

「歩きはじめが痛い」
「階段の昇り降りがつらい」
「膝が腫れて曲げ伸ばしがしにくい」

 

そんな症状が続いている方は、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)かもしれません。
特に中高年の女性に多く、加齢や関節の負担の蓄積で起こる膝のトラブルです。

 

 

 

変形性膝関節症とは?

膝関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間に軟骨をはさんで衝撃を吸収しています。
変形性膝関節症では、この軟骨がすり減ったり、炎症が起きることで痛みや腫れ、動きの制限が生じます。

 

主な症状

 

・ 歩きはじめや立ち上がりでの痛み

・ 階段の昇り降りでの痛み

・ 膝の腫れや熱感

・ 正座や深く曲げる動作が困難

 

症状が進むと、膝の変形やO脚が目立ってくることもあります。

 

 

 

 

なぜ起こるの?

主な原因は以下の通りです。

 

・ 加齢による軟骨の摩耗

・ 過体重による関節への負担

・ 過去の膝のケガや手術歴

・ 運動不足で筋肉が衰えている

・ 長時間の立ち仕事や膝に負担のかかる動作の繰り返し

 

 

 

東洋医学からみる変形性膝関節症

東洋医学では、膝の痛みは「腎」「肝」「脾」の働きと関係があると考えます。

 

・ 腎虚(じんきょ):加齢や疲労で「腎精」が不足し、骨や関節が弱くなる

・ 肝血不足:筋や腱に栄養が届かず、柔軟性が低下

・ 脾虚湿盛(ひきょしつせい):消化機能が弱って余分な水分が関節にたまり、腫れや重だるさを招く

 

また、膝は「足の陽明胃経(ようめいいけい)」や「足の太陰脾経(たいんひけい)」といった経絡の通り道でもあり、気血の巡りを整えることが改善への近道とされます。

 

 

 

 鍼灸でのアプローチ

鍼灸では、膝の炎症や腫れをやわらげ、関節まわりの筋肉を柔らかくして動きをスムーズにします。

 

① 局所への施術

膝まわり(内側・外側・上下)のツボに鍼をして血流を改善し、炎症の回復を促します。

 

② 関連する経絡の調整

・ 膝眼(しつがん)梁丘(りょうきゅう)犢鼻(とくび)

・ 足首やふくらはぎのツボで下肢全体の巡りを改善

 

③ 腎・肝・脾のバランスを整える

腰や足のツボ(腎兪・三陰交・足三里など)で、関節を支える力を底上げします。

 

④ お灸や温熱療法

冷えや湿気が痛みを悪化させる場合、お灸で温めて血流を促進します。

 

 

 

治療期間の目安

 

初期であれば数回の施術で改善が見られることもありますが、慢性化している場合は週1回程度を1〜3か月続けるケースが多いです。
鍼灸は薬や注射が合わない方でも安心して受けられ、副作用がほとんどありません。

 

 

 

自宅でできるケア

 

・ 膝まわりの筋肉(太もも)を軽く鍛える

・ 冷やしすぎない(炎症期以外は温める)

・ 正座や深い屈伸など負担のかかる動作を避ける

・ 体重管理で膝への負担を減らす

 

 

 

まとめ

 

変形性膝関節症は、年齢のせいと諦めがちですが、早めのケアで進行を遅らせ、痛みの少ない生活を送ることが可能です。
鍼灸は、膝の痛みを和らげるだけでなく、全身のバランスを整えて「動ける体」を保つサポートができます。

 

「手術は避けたい」「薬に頼らず改善したい」という方は、ぜひ一度鍼灸を試してみてください。

 

 

 

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