お灸の魅力 ― やさしい温もりで体を整える

 

 

お灸ってなに?

「お灸」と聞くと、昔の民間療法、熱くてちょっと怖い…そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも実際のお灸は、やさしい温かさで体を整える、とても心地よい治療法です。
東洋医学の治療といえば「鍼」が有名ですが、「鍼」と並んで古くから親しまれてきたのがお灸です。

お灸は、「もぐさ」と呼ばれるヨモギの葉を乾燥・精製して作られたものを使います。ヨモギは薬草としても有名で、血行を促進し、体を温める働きがあります。

 

 

 

お灸の基本的な働き

お灸の温熱刺激によって期待できる効果は大きく分けて次の3つです。

 

1.血流改善

お灸でツボを温めると、その部分の血管が拡張し、血流が促進されます。冷えやコリの改善に役立ちます。

 

2.自律神経を整える

ポカポカと温かい刺激は、副交感神経を優位にし、リラックス効果を生みます。睡眠の質や気分の安定にもつながります。

 

3.免疫力アップ

皮膚の下の免疫細胞が刺激され、体の防御力が高まることも知られています。風邪予防や体質改善にも一役買います。

 

 

 

東洋医学からみたお灸

東洋医学では、体の不調は「気(エネルギー)・血(栄養)・水(体の水分)」の巡りの乱れと考えます。お灸は特に「陽気(体を温める力)」を補い、冷えや虚弱体質を改善するのに適しています。

たとえば…

 

・ 冷え性 → 下半身の血流を温める

・ 胃腸虚弱 → お腹に温灸で消化力をサポート

・ 婦人科の不調 → 生理痛・不妊など体を温めて改善

・ 疲れやすさ → 足のツボにお灸で「気」を補う

 

東洋医学的にいう「気虚」「血虚」「陽虚」のタイプに効果を発揮しやすいのがお灸です。

 

 

 

 

 

どんな方法があるの?

お灸にはいくつかの種類があります。

 

1.直接灸

皮膚の上にもぐさを小さくひねって直接のせ、線香で火をつける方法。昔ながらのやり方ですが、熟練の施術者が行えばほとんど痕は残りません。

 

2.間接灸

皮膚との間にショウガやニンニク、塩などを置いたり、紙を挟んだりして行う方法。熱さがやわらぎ、心地よい温かさが広がります。

 

3.温灸器を使ったお灸

直接火を使わず、もぐさを金属や器具に入れて温熱を伝える方法。煙や匂いが少なく、家庭用としても人気です。

 

4.せんねん灸などの台座灸

市販されている、底にシールがついたお灸。自宅で簡単にセルフケアができます。

 

 

 

お灸でよく使われるツボ

 

・ 足三里(あしさんり):胃腸を整え、全身の疲れを改善

・ 三陰交(さんいんこう):女性の不調に広く用いられるツボ

・ 合谷(ごうこく):肩こりや頭痛に

・ 関元(かんげん):お腹を温めて元気を補う

 

こうしたツボにお灸をすることで、冷えやだるさ、胃腸の不調、生理痛など幅広い症状に対応できます。

 

 

 

自宅でできるセルフケアとしてのお灸

最近は、ドラッグストアなどでも簡単に使える「せんねん灸」などが手に入ります。

煙や匂いの少ないタイプや、火を使わないお灸もあり、初心者でも気軽に試せます。

ただし、火を使うものは低温やけどに注意が必要です。最初は短時間から始めてみましょう。

また、糖尿病などで皮膚の感覚が鈍い方や、妊娠中の方は専門家に相談の上で行うのが安心です。

 

 

 

鍼灸院で受けるお灸

鍼灸院で受けるお灸は、セルフケアとは違い、症状や体質に合わせて専門家がツボを選び、適切な熱量で行います。

自分では届かない背中や腰、お腹全体などにも施術できるため、効果を実感しやすいのが特徴です。

「気持ちよくてウトウトした」「体がポカポカして軽くなった」という声も多く、リラックス効果を体験しやすいのも魅力です。

 

 

 

まとめ

お灸は、熱い・古臭いというイメージとは違い、やさしい温かさで体を整える伝統療法です。
冷え性、疲労感、女性特有の不調、胃腸虚弱など、現代人に多い悩みに寄り添ってくれるのが大きな魅力。

日々のセルフケアとして取り入れるのもよし、鍼灸院で本格的に体質改善を目指すのもよし。
ぜひ一度、お灸の温もりを体験してみてください。あなたの体と心に、ほっとするような変化が訪れるかもしれません。

 

 

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