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テニス肘(上腕骨外側上顆炎)と鍼灸治療

テニス肘とは?
テニス肘とは正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれ、肘の外側に痛みが出る疾患です。ラケットスポーツのプレーヤーに多く見られるため「テニス肘」と呼ばれますが、実際にはテニスをしていない人にもよく見られます。日常生活で重いものを持ち上げたり、パソコン作業や家事などで手首を使う動作を繰り返す人にも発症します。
なぜ痛くなるのか?
テニス肘の痛みは、主に手首を伸ばす筋肉(伸筋群)の使いすぎによるものです。
これらの筋肉は肘の外側にある「上腕骨外側上顆」という骨の出っ張りにつながっており、そこに過度なストレスがかかると炎症が起こり、痛みを引き起こします。
最初は違和感程度でも、放っておくと悪化してコップを持つ、ドアノブを回すといった日常の動作も困難になることがあります。
慢性化すると筋緊張や循環障害を伴い、治癒に時間がかかるケースもあります。
鍼灸治療のアプローチ
鍼灸は、テニス肘の痛みや炎症に対して、自然治癒力を引き出す治療法です。
東洋医学では、痛みは「気血(きけつ)」の流れが滞ることで生じると考えます。鍼や灸によって患部および関連経絡の流れを整えることで、痛みの原因となる滞りを改善していきます。
実際の治療では、肘の局所だけでなく、前腕、手首、肩、首まで広く状態をチェックし、関連するツボに鍼を打ちます。
たとえば「曲池(きょくち)」「手三里(てさんり)」「合谷(ごうこく)」などが使われることが多いです。また、筋緊張をやわらげ、血流を改善するために、遠隔部位(背中や脚)のツボを使うこともあります。
さらに、灸や温熱治療を組み合わせることで、冷えや血行不良の改善を図り、回復を促進します。
どれくらいで改善する?
個人差はありますが、軽度であれば数回の施術でかなり改善が見込まれます。
慢性化している場合や、日常動作に支障が出ているようなケースでは、数週間から数ヶ月にわたる治療が必要になることもあります。
大切なのは、痛みのある部分を無理に使い続けず、早めに対処することです。
鍼灸では症状の緩和だけでなく、再発予防として姿勢改善や動作指導なども取り入れながら、根本からのアプローチを行います。
セルフケアと併用も効果的
鍼灸治療と併せて、ストレッチやセルフマッサージ、手首のサポーターなどを活用するのもおすすめです。
ただし、自己判断で無理に動かしたり、マッサージをしすぎると悪化する可能性もあるため、専門家の指導のもと行うのが安心です。
まとめ
テニス肘は、日常の何気ない動作でも発症し、長引くと生活の質を大きく損なう症状です。
早期の鍼灸治療は痛みの軽減だけでなく、血流や筋肉の状態を整えることで回復を早め、再発を防ぐ効果が期待できます。
西洋医学での治療に限界を感じている方や、薬に頼らず自然な方法で治したい方にとって、鍼灸は有力な選択肢となるでしょう。
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