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ハムストリングの肉離れ

運動中に突然、太ももの裏に鋭い痛みが走ったことはありませんか?
それは「ハムストリングの肉離れ」かもしれません。
ハムストリングは太ももの裏側にある筋肉群で、歩く、走る、ジャンプするなど、ほとんどの下肢運動に関わる重要な筋肉です。
特にスポーツ選手やアスリートにとって、この筋肉の健康はパフォーマンスに直結します。
■ ハムストリングとは?
ハムストリングとは、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋という3つの筋肉の総称です。
骨盤から膝の裏まで伸びており、股関節の伸展と膝の屈曲という2つの動作を担います。サッカー、陸上競技、ラグビーなど走る・蹴る動作が多いスポーツでは特に酷使されるため、損傷リスクが高くなります。
■ 肉離れの原因とメカニズム
ハムストリングの肉離れは、筋肉が過度に伸ばされることで部分的、または完全に断裂してしまう状態です。
急なダッシュやジャンプ、方向転換など、爆発的な動作をしたときに発症しやすく、ウォーミングアップ不足や筋力のアンバランス、柔軟性の欠如などが原因として挙げられます。
また、過去に同部位を負傷していると再発しやすく、慢性的な問題に発展することもあります。
■ 症状と診断
典型的な症状は「ブチッ」という断裂音とともに強い痛みを感じ、患部に腫れや内出血が見られることです。
重症度により分類され、以下のように分けられます。
・ 第1度(軽度):筋肉の一部が損傷。痛みはあるが歩行可能。
・ 第2度(中等度):部分断裂。痛みが強く、歩行困難。
・ 第3度(重度):完全断裂。強い痛みと機能喪失。
診断には理学的検査(触診や徒手検査)に加え、超音波やMRI検査が有効です。
■ 治療とリハビリ
治療の基本は「RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)」です。
初期は炎症と内出血の拡大を防ぐために48〜72時間の安静が重要です。その後、段階的にリハビリを行い、筋力と柔軟性の回復を図ります。
中等度〜重度の肉離れでは、理学療法士の指導のもとでストレッチ、筋トレ、バランス訓練を実施します。重症例では手術が検討される場合もあります。
■ 予防のためにできること
再発防止には、日々のケアと予防トレーニングが欠かせません。
・ ストレッチ:運動前後にハムストリングを中心としたストレッチを行う。
・ 筋力トレーニング:ハムストリングと大腿四頭筋のバランスを意識した筋トレ。
・ ウォームアップ・クールダウンの徹底。
・ 休養と栄養:筋肉の回復には十分な睡眠と栄養摂取が必要です。
■ おわりに
ハムストリングの肉離れは、一度の不注意で数週間から数ヶ月の離脱を強いられる厄介なケガです。
しかし、適切な知識と予防習慣を身につければ、そのリスクは大きく減らせます。スポーツを楽しむすべての人が、自分の身体と対話しながら、安全にパフォーマンスを高めていけることを願っています。
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