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ストレスと鍼灸 〜心と体の緊張をゆるめる東洋医学の知恵〜

現代社会において、「ストレスを感じていない人」を探すほうが難しいかもしれません。
人間関係、仕事のプレッシャー、不安定な社会情勢、情報過多による脳疲労…。ストレスの原因は多岐にわたり、心身にさまざまな影響を及ぼします。
例えば、眠れない・イライラする・胃が痛い・肩こりがひどい・急に涙が出る…。
こういった症状は、実は“ストレス”が引き金になっている可能性があります。そして、このストレスによる不調こそ、鍼灸が力を発揮する分野のひとつなのです。
ストレスと自律神経の関係
ストレスがかかると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
自律神経とは、内臓の働きや血管の収縮・拡張、呼吸、ホルモン分泌などをコントロールする重要な神経系で、「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」がバランスよく働くことで、私たちは健康を保っています。
しかし、強いストレスや慢性的な緊張状態が続くと、交感神経が優位になりすぎてしまい、常に「緊張・戦闘モード」のような状態に…。これが続くと、眠れない・血圧が上がる・胃腸の働きが悪くなる・免疫力が低下するなど、体調不良が現れやすくなります。
東洋医学では「気の巡り」と「肝」がカギ
東洋医学では、ストレスによる不調を「気の巡りが滞った状態」と捉えます。
特に関係が深いのが「肝(かん)」の働きです。肝は、東洋医学において“気の流れ”をスムーズにし、情緒の安定にも関わるとされており、肝のバランスが崩れると怒りや不安、イライラなどの感情が出やすくなると考えられています。
つまり、ストレスによって肝の働きが乱れ、気が滞ることで、心身に不調があらわれる——これが東洋医学的なストレスの捉え方です。
鍼灸ができること
鍼灸治療では、経絡(気の流れるルート)と経穴(ツボ)を利用し、滞った「気」の流れを整えます。ストレスが関与しているときによく使われるのが以下のようなツボです。
・ 太衝(たいしょう):足の甲にある肝の経絡のツボで、気の巡りを整え、イライラや不眠の改善に用いられます。
・ 神門(しんもん):手首にあるツボで、心の不安や動悸に有効とされています。
・ 百会(ひゃくえ):頭頂部にあるツボで、精神を安定させる作用があります。
これらのツボに鍼やお灸を施すことで、自律神経のバランスが整い、リラックスしやすい状態を作っていきます。
また、鍼灸の施術そのものが「触れられることによる安心感」や「治療を受ける時間=自分をいたわる時間」として、心を穏やかにする効果も期待できます。
実際に多いお悩みと効果
当院でも、明確な病気ではないものの「なんとなく疲れる」「眠れない」「胃腸が弱っている気がする」といった、いわゆる“未病”の状態で来院される方が多くいらっしゃいます。
中でも特に多いのが、
・ 眠れない・夢ばかり見る
・ 緊張するとお腹が痛くなる
・ 胃がムカムカする・食欲がわかない
・ 首肩が常に張っている
・ 休日も気が休まらない
といったストレス由来の体調不良です。これらの症状が、鍼灸を数回受けることで「朝の目覚めが良くなった」「よく眠れるようになった」「肩が軽くなって気持ちも楽になった」など、改善していくケースは少なくありません。
ストレスと上手につきあうために
ストレスそのものを完全に排除することは難しい時代ですが、鍼灸のような“自分の内側に働きかけるケア”を取り入れることで、ストレスによる心身の緊張をゆるめ、回復する力を高めていくことができます。
一度、自分の心と体の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
肩に力が入りすぎていると感じたら、鍼灸で「本来のあなた自身」に戻るお手伝いができるかもしれません。
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