鼻詰まりと鍼灸:東洋医学からのアプローチでスッキリ呼吸を取り戻す

 

 

鼻が詰まって息苦しい。特に寝る前や朝起きたときに感じる鼻詰まりは、多くの方が経験している不快な症状です。慢性的な鼻詰まりは、日常生活の質を大きく低下させる原因となり、集中力の低下、睡眠の質の悪化、さらには頭痛や肩こりの引き金になることもあります。

現代医学では、鼻詰まりの主な原因として「アレルギー性鼻炎」や「副鼻腔炎(蓄膿症)」、季節の変わり目の気候変化による粘膜の炎症、鼻中隔の湾曲などが挙げられます。一方、東洋医学ではこの鼻詰まりという症状を「体の内側のバランスの乱れ」として捉え、身体全体の調和を整えることで改善を図ります。その中でも、鍼灸は自然治癒力を引き出す有効な方法として注目されています。

 

 


 

 

東洋医学における「鼻詰まり」のとらえ方

東洋医学では「肺」「脾(ひ)」「腎」の働きが鼻の健康に関係していると考えられています。

肺は呼吸器系の働きと関連し、外部からの邪(ウイルスやアレルゲン)を防ぐバリア機能を担っています。

脾は身体の水分代謝をコントロールし、体内の余分な水分が「痰」や「湿」となって鼻づまりを引き起こすと考えられています。

腎は体全体のエネルギー源を支える存在で、慢性的な鼻づまりがある場合は腎のエネルギー不足が関係していることもあります。

つまり、鼻詰まりは単に「鼻だけの問題」ではなく、身体全体の不調の一部として現れているサインといえます。

 

 

鍼灸による改善アプローチ

鍼灸治療では、鼻の通りを良くするために鼻周囲の経絡(エネルギーの通り道)を刺激しながら、全身のバランスを整えていきます。具体的には、以下のようなツボがよく使われます。

 

・ 迎香(げいこう):鼻の両脇にあるツボで、鼻詰まりの代表的な治療ポイント。直接鼻腔内の気血の流れを促進します。

・ 上星(じょうせい):額の中央にあるツボで、鼻腔から頭部への通りを整えます。

・ 印堂(いんどう):眉間の中央にあるツボで、鼻や目の不快感の緩和に。

・ 風池(ふうち)合谷(ごうこく)など、全身の気の流れを整えるツボも合わせて使われます。

 

また、体質によっては「お灸」を併用することで、身体の冷えや水分代謝を整える効果が期待できます。特に冷え性で鼻が詰まりやすい方や、疲れやすく風邪をひきやすい方には、お灸による温熱刺激が有効です。

 

 

 

 

症状に応じた個別対応の重要性

鍼灸の良いところは、「原因を探り、体質に合わせて対応できる」点にあります。

例えばアレルギー体質による鼻詰まりであれば、免疫の過敏反応を抑えるようなアプローチが必要ですし、ストレスからくる自律神経の乱れが原因であれば、心身の緊張を和らげる治療が必要です。

さらに、季節の変わり目にだけ鼻詰まりがひどくなる方には、身体を気候の変化に順応させるための「予防的」な鍼灸もおすすめです。継続して通うことで、鼻詰まりが起きにくい体づくりが可能になります。

 

 

実際の治療と効果の感じ方

初回の治療で鼻の通りが軽くなる方もいれば、数回の施術を経て徐々に症状が改善していく方もいます。

特に慢性的な鼻詰まりや、長年アレルギー性鼻炎に悩んでいる方は、週に1回程度の施術を3〜5回継続して受けることで、効果を実感しやすくなります。

また、「鼻だけでなく、睡眠が深くなった」「頭がスッキリするようになった」「肩こりや目の疲れも軽減した」といった副次的な効果を感じる方も多く、全身に働きかける東洋医学ならではの魅力といえるでしょう。

 

 

鼻づまりに悩む方へ:まずは体の声に耳を傾けて

慢性的な鼻詰まりは、放置しておくと集中力の低下や不眠、さらには頭痛や副鼻腔炎の悪化などを招きかねません。

薬に頼りすぎず、自然な方法で改善したいという方にとって、鍼灸は優しい選択肢の一つです。

鼻がつまるのは、もしかしたら「身体が助けを求めているサイン」かもしれません。まずはご自身の体と向き合い、専門家の手を借りてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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