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その腰の痛み、鍼灸で変わるかもしれません

〜東洋医学と鍼灸で、根本から整えるアプローチ〜
「朝起きた時から腰が重い」
「座りっぱなしで腰が固まる」
「ぎっくり腰がクセになっている」
「マッサージに行ってもすぐ戻る」
腰痛は、老若男女問わず多くの方が抱える悩みのひとつです。厚生労働省の調査では、日本人の約10人に1人が慢性的な腰痛を訴えており、国民病とも言える症状です。
そんな腰痛に対して、鍼灸(しんきゅう)治療が「その場しのぎではない、根本からの改善をめざせる方法」として注目されています。
今回は、東洋医学の視点から腰痛の原因と鍼灸の効果について詳しくご紹介します。
◆ 腰痛の原因は多岐にわたる
西洋医学的には、腰痛の原因は大きく2つに分けられます。
① 特異的腰痛(原因が明確なもの)
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・圧迫骨折・すべり症など、画像検査などで原因がはっきりしている腰痛です。
これらは全体の約15%程度にとどまり、残りの85%以上は以下のような「非特異的腰痛」です。
② 非特異的腰痛(原因が特定できないもの)
・ 筋肉のこわばりや疲労
・ 姿勢の崩れ・体の歪み
・ ストレスや自律神経の乱れ
・ 冷えや血行不良
・ 内臓からくる反応 など
腰痛の多くは、これらの要因が重なり合って起こっています。
また、仕事・運動・睡眠・ストレス・感情などの生活環境も関係するため、単なる「腰の痛み」として処理できないケースも少なくありません。
◆ 東洋医学の視点:「腎」と「気血」の関係
東洋医学では、腰痛の根本的な原因は**「腎(じん)」の弱り**にあると考えられています。
「腎」は、単なる腎臓というより、生命力・成長・老化・骨の強さ・ホルモンバランスなどの“体の根本エネルギー”を司る臓です。
腎の力が弱くなると、腰を支える筋肉や骨の力が落ち、腰に不安定さや痛みが出てきます。
また、「気(エネルギー)」「血(栄養)」「水(体液)」の流れが滞ると、冷えやしびれ・だるさ・張り感・鈍痛などの症状として現れます。
つまり、腰痛は「筋肉だけ」の問題ではなく、全身のバランスの崩れが反映された症状ともいえるのです。
◆ 鍼灸が腰痛に効果的な理由
鍼灸は、体表にある「ツボ(経穴)」を刺激することで、体の内側の流れや働きを整える療法です。
腰痛に対しては、以下のような作用が期待できます。
【1】血流改善と筋緊張の緩和
鍼によって深部の筋肉までアプローチでき、血流が改善されて筋肉のこわばりが緩みます。
【2】痛みの抑制
鍼刺激によって脳内でエンドルフィンなどの鎮痛物質が分泌され、痛みを感じにくくなります。
【3】自律神経の調整
ストレス性の腰痛や、睡眠不足が原因の不調に対しても、鍼灸は副交感神経を優位にして、体をリラックス状態に導きます。
【4】体質改善
腎の機能を補うツボや、気血水の巡りを整える施術で、再発しにくい体質づくりが可能になります。
◆ よく使われる腰痛へのツボ
ツボ名 | 場所 | 効果 |
---|---|---|
腰陽関(こしようかん) | 腰の背骨中央 | 腰痛の万能ツボ。腰の重だるさに◎ |
腎兪(じんゆ) | 腰の両側(ウエストライン) | 腎の力を高め、慢性腰痛に◎ |
委中(いちゅう) | 膝の裏 | 足の疲れ・腰の張りを緩和 |
太谿(たいけい) | 足首の内側 | 腎を補い、冷えや慢性痛に |
これらのツボを鍼・お灸・指圧などで刺激することで、腰だけでなく全身のめぐりも改善されることが多いです。
◆ 鍼灸はこんな腰痛におすすめ
・ 長時間のデスクワークで腰が重い
・ 湿気や冷えで痛みが増す
・ ぎっくり腰を繰り返している
・ 姿勢の崩れや骨盤のズレを感じる
・ 病院では「異常なし」と言われたけどつらい
・ 睡眠やホルモンバランスが乱れている
特に、原因がハッキリしない慢性腰痛や、薬に頼りたくない方、妊娠中・産後の腰の不調にも鍼灸は対応可能です。
◆ まとめ : 腰は“体の要”。全身を見直すきっかけに
腰痛は、日々の生活習慣や体の使い方、ストレス、内臓の働き…さまざまな要因が絡み合って現れる症状です。
そのため、単に「腰を揉む」だけでは根本的な解決にはつながりません。
鍼灸は、体全体のバランスを整えることを目的にした療法です。
つらい腰の症状を和らげるだけでなく、「なぜ腰に負担がかかっているのか?」という本質にもアプローチできます。
「腰痛はつきあうもの」とあきらめる前に、一度東洋医学の視点で自分の体と向き合ってみませんか?
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