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東洋医学の基本とは?

〜自然とともに体を整える、やさしい医療の考え方〜
「東洋医学」と聞いて、どんな印象を持ちますか?
「漢方や鍼灸のこと?」「なんだか古そう」「根本から治すって聞いたことがある」
このように、なんとなくイメージはあるけれど、詳しくはわからない…という方が多いのではないでしょうか。
現代では、西洋医学が主流となっていますが、東洋医学は何千年も前からアジア各地で人々の健康を支えてきた伝統医療です。
特に鍼灸は、病名がつく前の「なんとなくの不調」にも対応できる、体にやさしい療法として見直されています。
今回は、鍼灸にも深く関わる「東洋医学の基本の考え方」について、やさしく解説していきます。
◆ 東洋医学と西洋医学の違い
西洋医学は、細胞や臓器・ウイルスなどを「原因」として特定し、それを薬や手術で取り除く「対処」の医学です。
これに対して、東洋医学は体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めるという考え方がベースになっています。
たとえば、「頭痛」を治す場合:
・ 西洋医学: 頭痛薬で痛みを一時的に抑える
・ 東洋医学: 頭痛の原因がどこにあるか(疲れ?冷え?血の巡り?)を見極め、根本を整える
というように、同じ症状に対してアプローチの仕方が異なります。
◆ 東洋医学の3つの基本:気・血・水
東洋医学では、人の体を構成し、健康を保つ要素として「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素を重視します。
● 気(き):生命エネルギー
体を動かす原動力であり、体温や内臓機能、自律神経なども含みます。
疲れやすい・やる気が出ない・風邪をひきやすい…などは「気」が不足しているサイン。
● 血(けつ):栄養と潤いを運ぶ
全身に栄養を与え、肌や髪・内臓を養う役割をします。
月経トラブル、肌のくすみ、めまいなどは「血」が不足・滞っている可能性があります。
● 水(すい):体内の水分
リンパ液・汗・唾液・尿など、血液以外の体内水分のこと。
むくみや下痢、関節の痛みなどに関係します。
これら3つが過不足なくバランスよく巡っている状態が“健康”だと考えられています。
逆に、どれかが足りなかったり滞ったりすると、不調や病気の原因になります。
◆ 「未病」を整えるという考え方
東洋医学には「未病(みびょう)」という考え方があります。
これは「まだ病気ではないけれど、健康でもない状態」。つまり不調の“前段階”を整えることが大切とされています。
・ なんとなく疲れが抜けない
・ 朝スッキリ起きられない
・ 気分が落ち込みやすい
・ 生理のたびに不調になる
こうした状態は、西洋医学的な検査では「異常なし」と言われることが多いですが、東洋医学では立派な“整えるべきサイン”です。
鍼灸はこの「未病」のケアに非常に適しており、病気になる前に体調を整えるお手伝いができます。
◆ 自然との調和を大切にする
東洋医学では、体だけでなく「季節・気候・感情」との関係も大切にしています。
これは「自然界と人はひとつのつながりにある」という思想にもとづいています。
たとえば:
・ 春は肝(かん)の働きが活発に → イライラしやすい、花粉症も出やすい
・ 夏は心(しん)に負担がかかる → 不眠や動悸が出やすい
・ 冬は腎(じん)の季節 → 冷えや足腰の不調が出やすい
このように、季節や気候に応じて体調も変化すると考えるのが東洋医学の特徴。
鍼灸は、その時々の「自然とのズレ」をやさしく整えるツールでもあります。
◆ 鍼灸と東洋医学の関係
鍼灸は、東洋医学の理論に基づいてツボや経絡を使い、体のバランスを整える施術法です。
気・血・水の巡りを改善し、五臓六腑(次回コラムで詳しく紹介)の働きをサポートすることで、自然と不調を改善へと導きます。
特に、以下のような症状に効果が期待されています:
・ 肩こり、腰痛、頭痛などの痛み
・ 自律神経の乱れ、不眠、疲労
・ 生理痛、更年期、不妊などの女性の悩み
・ 胃腸の不調、便秘や下痢、むくみ
・ 精神的なストレスや不安感
◆ まとめ:体の声に耳をすませる医療
東洋医学は、「痛いところだけを見る」のではなく、全身のバランス・心身の調和・生活環境を含めて体を整える医療です。
今の時代のようにストレスや不規則な生活が多い社会にこそ、東洋医学のやさしい視点が求められているのかもしれません。
「なんとなく不調」「もっと元気になりたい」
そんなとき、東洋医学に基づいた鍼灸の力を、一度体験してみてはいかがでしょうか。

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