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三叉神経痛 ― 顔の片側だけが痛む原因と鍼灸でのケア

ある日突然、顔の片側に「電気が走るような痛み」を感じたことはありませんか?
それは三叉神経痛(さんさしんけいつう)という症状かもしれません。
顔の感覚をつかさどる三叉神経が何らかの理由で過敏になり、痛みを引き起こします。
痛みは一瞬で治まることもありますが、繰り返すと日常生活に大きな影響を及ぼします。
三叉神経痛とは?
三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える重要な神経で、眼・上顎・下顎の3つの枝に分かれています。
三叉神経痛は、これらの神経が刺激されることで起こる顔の片側の激しい痛みです。
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特徴的な症状
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片側の頬、顎、こめかみなどに突発的な痛み
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痛みは「ピリッ」「電気が走るよう」「針で刺されたよう」と表現されることが多い
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食事や歯磨き、話すだけで誘発されることもある
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原因
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血管が神経を圧迫することによる刺激
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神経の老化や炎症
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ストレスや疲労による神経過敏
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東洋医学からの見方
東洋医学では、顔の痛みは「肝・胆・気血の巡りの乱れ」と関係があると考えます。
特に肝は、気の流れを全身に巡らせる役割があり、滞ると顔や頭に痛みや違和感をもたらします。
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肝気鬱結タイプ
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ストレスや緊張で気の流れが滞り、顔の神経が過敏になる
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痛みが突発的で、情緒不安定やイライラを伴うことも
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血虚タイプ
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血が不足すると神経を養えず、慢性的な違和感や軽い痛みが出やすくなる
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このように、三叉神経痛も単に顔の神経だけの問題ではなく、体全体の気血の状態と関係していると考えます。
鍼灸でのアプローチ
鍼灸では、痛みの部位だけでなく、体全体のバランスを整えることが重要です。
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局所のツボ
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顔周囲の迎香、四白、合谷などを使い、痛みを和らげる
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全身の調整
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肝の気を巡らせる太衝
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血を補う足三里や血海
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自律神経を整える内関
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効果
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神経の過敏を鎮める
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血流を改善して痛みを和らげる
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ストレスや疲労による悪化を防ぐ
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鍼灸は薬のように即効性だけを狙うのではなく、再発しにくい体質作りもサポートできるのが特徴です。
日常でできるケア
三叉神経痛の症状が出やすい人は、生活習慣も見直すと効果的です。
1.ストレス管理
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深呼吸、軽い運動、趣味の時間を持つ
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2.顔や首の軽いマッサージ・ストレッチ
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血流を良くし、神経の過敏をやわらげる
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3.規則正しい睡眠
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神経の回復を助ける
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4.痛みが出る動作の工夫
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食事や歯磨き時に刺激を避ける
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まとめ
三叉神経痛は、顔の片側に突発的な痛みを起こす症状で、生活の質を大きく左右することがあります。
東洋医学では、顔だけでなく肝や気血の巡り、体全体のバランスから原因を捉えます。
鍼灸では局所と全身の両方からアプローチし、痛みの軽減だけでなく再発予防も目指せます。
突然の顔の痛みや繰り返す違和感に悩む方は、体全体の巡りを整えるケアを検討することで、安心して日常生活を送れる体作りが期待できます。
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