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耳鳴り(ジーッ・キーン)と東洋医学 ― 音は聞こえるけど原因がわからない不快感

「周りは静かなのに、耳の中でジーッと音が鳴る」「夜になるとキーンという高い音が気になって眠れない」
――こんな耳鳴りに悩む方は少なくありません。
耳鳴りは現代人に多い症状ですが、検査をしても異常が見つからないことも多く、原因がわからず不安になる人もいます。
実は、東洋医学では耳鳴りも体全体のバランスの乱れと深く関わる症状として捉えています。
耳鳴りの仕組みと原因
耳鳴りは医学的には、内耳や聴神経、脳の聴覚情報処理の異常によって起こると説明されます。
しかし、耳に器質的な問題がない場合でも、耳鳴りが起きることがあります。特に現代人に多いのは以下のような要因です。
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自律神経の乱れ:ストレスや疲労で交感神経が過剰になると、耳の血流や神経の働きに影響し、耳鳴りを感じやすくなります。
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血流の滞り:肩こりや首のコリで耳周囲の血流が悪くなると、耳鳴りの原因になることがあります。
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精神的な緊張:不安や緊張で耳鳴りを強く感じることがあります。
耳鳴りは「耳だけの問題」ではなく、体全体のバランスの乱れが反映されたサインと考えられるのです。
東洋医学的な捉え方
東洋医学では耳は「腎」と関係が深いとされています。腎は生命力や水分代謝、成長・発育に関わる重要な臓器です。
腎が弱ると、耳鳴りや難聴、腰や膝の不調などが現れることがあります。
また、肝の気滞(ストレスによる気の流れの滞り)も耳鳴りに関与します。
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腎虚タイプ:慢性的で高い音の耳鳴り、疲れやすい、腰や膝がだるい
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肝気鬱結タイプ:ストレスや緊張で悪化、低めの耳鳴りや頭痛を伴う
このように、耳鳴りの音の種類や悪化する状況から体質や原因を読み解くことができます。
鍼灸でのアプローチ
鍼灸では、耳鳴りのタイプに応じてツボを選び、気・血・水の巡りを整え、自律神経のバランスを改善します。
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腎虚タイプ → 腎を補うツボ(腎兪、太谿)で体全体の力を養う
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肝気鬱結タイプ → 肝の気を巡らせるツボ(太衝、合谷)でストレスや緊張を緩める
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耳周りのツボ → 聴会、翳風などで耳の血流と神経を整える
鍼灸は単に耳に刺激を与えるだけでなく、体全体のバランスを整えることで、耳鳴りの症状を和らげ、再発しにくい状態を作るのが特徴です。
日常生活でできるセルフケア
耳鳴りの緩和には生活習慣の工夫も大切です。
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首・肩のストレッチ:血流を良くして耳周囲の緊張を緩める
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深呼吸や軽い運動:自律神経を整え、ストレスによる耳鳴りを和らげる
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睡眠・食事のリズムを整える:腎や肝の働きを助け、体全体の調和を保つ
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静かな環境で耳を休める:過度の音刺激を避けることで症状が悪化しにくくなる
まとめ
耳鳴りは、耳だけの問題ではなく、体全体のバランスの乱れや自律神経の不調が反映されたサインです。
東洋医学では、腎や肝の気の状態から原因を読み取り、鍼灸で体質に合わせたケアを行うことで、耳鳴りの軽減や再発予防が期待できます。
「耳鳴りが気になって集中できない」「夜になるとジーッという音で眠れない」
──そんな悩みを抱える方は、鍼灸で体全体の巡りを整え、心身ともに落ち着いた状態を取り戻すサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
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