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自律神経の乱れと“見えない震え” ~体は震えていないのに、本人は震えていると感じる症状~

「手がブルブル震えている気がする…」「でも周りから見ると全然震えていない」──こんな不思議な体験をしたことはありませんか?
見た目にはわからないのに、自分の体が震えているように感じる症状は、意外と多くの人が経験しています。
実はこれ、現代人に多い自律神経の乱れと深く関わっているのです。
見えない震えとは?
通常、体が震えるときは筋肉や神経が実際に小刻みに動いています。
しかし、今回のケースのように客観的には震えていないのに本人だけが震えているように感じる状態は、体の「感覚」と「実際の動き」のズレから起こります。
たとえば緊張やストレスの強い場面で、「手が震えているような気がする」と思うことがあります。
周囲からはまったくわからないことも多く、「自分だけがおかしいのでは」と不安になってしまう方もいます。こうした感覚は決して珍しいことではありません。
自律神経との関係
私たちの体には自律神経があり、呼吸や血流、体温などを無意識にコントロールしています。自律神経は交感神経と副交感神経の二つに分かれ、バランスが崩れると体のさまざまな症状が出ます。
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交感神経が優位になると、体は緊張状態に。手の微細な筋肉の動きや振動を敏感に感じやすくなります。
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副交感神経が弱まると、体をリラックスさせる力が不足し、軽い震えや違和感をより強く感じてしまうことがあります。
つまり、実際に筋肉が大きく動いていなくても、自律神経の乱れによって本人が震えている感覚を体験してしまうのです。
東洋医学的な視点
東洋医学では、こうした「体は普通なのに違和感がある状態」を気の巡りの滞りとして説明します。
特に肝(肝臓に対応する働き)の気が滞ると、緊張やイライラ、手足の違和感として現れやすくなります。
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気の巡りがスムーズだと、体も心も安定し、違和感や不快感を感じにくくなります。
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気の流れが滞ると、体は正常でも「震えている」「落ち着かない」と感じやすくなるのです。
鍼灸でのアプローチ
鍼灸は、自律神経のバランスを整えることが得意な施術です。具体的には以下のような効果があります。
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交感神経の過剰な緊張を抑える
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心臓や手足の筋肉に過剰な力が入りにくくなり、本人が感じる震えを和らげます。
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副交感神経を高めてリラックス状態に導く
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深い呼吸や血流が整い、手足の違和感が軽減されます。
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血流や気の巡りを促進する
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全身の微細な振動や感覚が落ち着き、体全体が安定します。
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鍼灸で使われる代表的なツボには、内関(手首)、合谷(手の甲)、足三里(膝下)などがあります。
これらのツボを刺激することで、本人が感じる「震え感」を和らげ、自律神経のバランスを整えることが期待できます。
日常でできるセルフケア
自宅でも簡単に取り入れられるセルフケアで、感覚のズレを減らすことができます。
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深呼吸:息をゆっくり吐くことで副交感神経が優位になり、体が落ち着きます。
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軽いストレッチ:肩や手首、指の筋肉を緩めると、手の違和感が軽減。
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温める:手足を温めることで血流を促進し、震え感をやわらげます。
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規則正しい睡眠・食事:自律神経の安定につながり、症状が出にくくなります。
まとめ
客観的には震えていなくても、本人が震えているように感じる症状は、自律神経の乱れによる体の感覚のズレです。
ストレスや疲労、気の巡りの滞りが背景にあり、決して「気のせい」ではありません。
鍼灸は、本人がつらいと感じる震え感を和らげ、自律神経のバランスを整えることで、体も心も落ち着かせる手助けができます。
また、日常生活での深呼吸や軽いストレッチ、温めるケアを取り入れることで、症状を感じにくい体づくりが可能です。
「体は震えていないのに、手や体がブルブルする…」そんな不安や違和感を感じる方は、
鍼灸で自律神経のバランスを整えて、安心して日常生活を送れる体を目指してみてはいかがでしょうか。
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