お知らせ & コラム NEWS / COLUMN
動悸と鍼灸 〜鼓動の乱れを整える東洋医学的アプローチ〜

動悸とは?
「急に心臓がドキドキする」「胸がバクバクして苦しくなる」「何もしていないのに鼓動が速い」
――そんな経験はありませんか?
動悸とは、心臓の鼓動を普段より強く感じたり、速く感じたりする状態を指します。
多くの場合、一時的なもので自然に落ち着きますが、頻繁に起こると不安や息苦しさを感じ、日常生活にも影響してしまいます。
動悸の主な原因
動悸は、心臓そのものの異常だけでなく、さまざまな要因から生じます。
-
ストレス・緊張・不安
自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になることで心拍数が上がります。 -
ホルモンバランスの変化
更年期や月経周期の影響で、動悸を感じやすくなることがあります。 -
貧血・低血圧・甲状腺機能異常
血液や代謝の異常で酸素が不足し、心臓が過剰に働こうとします。 -
睡眠不足・過労・カフェインの摂りすぎ
生活習慣の乱れも、自律神経を刺激し動悸を引き起こす原因になります。
検査で「異常なし」と言われても、体がSOSを出しているサインかもしれません。
東洋医学から見た動悸
東洋医学では、動悸は「心(しん)」の不調として考えます。
心は血を巡らせ、精神活動(感情・思考)を司る臓です。この心の働きが乱れると、動悸や不安、不眠などの症状が出やすくなります。
また、体のバランスを保つ「気・血・水」の流れにも注目します。
-
気虚(ききょ)タイプ:体力や気の不足により、少しの動作でもドキドキする
-
血虚(けっきょ)タイプ:血が不足し、心に栄養が届かず動悸や不安を感じる
-
気滞(きたい)タイプ:ストレスで気の流れが滞り、胸のつかえや動悸を感じる
-
陰虚(いんきょ)タイプ:睡眠不足や過労で体の潤いが減り、夜間に動悸が強くなる
つまり、動悸といっても人によって原因や体質が異なるのです。
鍼灸によるアプローチ
鍼灸では、動悸の「根本原因」に合わせて施術を行います。
身体の巡りを整え、自律神経を調節し、リラックス状態へ導くことを目的としています。
よく使われるツボ
-
内関(ないかん):心臓や自律神経の働きを整えるツボ。ストレス性の動悸に効果的。
-
神門(しんもん):不安や緊張、不眠に用いられる心の安定のツボ。
-
膻中(だんちゅう):胸の中央にあり、呼吸や循環を整えるツボ。
-
足三里(あしさんり):体力を補い、全身の気血の巡りを良くするツボ。
-
太衝(たいしょう):ストレスやイライラで気が滞るタイプに。
鍼でツボを刺激することで、筋肉の緊張がゆるみ、血流が改善。
副交感神経が優位になり、心拍が落ち着いていきます。
鍼灸の効果
-
自律神経のバランスを整える
-
ストレスや不安感を軽減する
-
睡眠の質を改善する
-
全身の血流を促進し、心臓への負担を軽減
定期的な施術で、動悸の頻度や強さが徐々に落ち着くケースも多く見られます。
生活で気をつけたいこと
鍼灸と並行して、日常生活の見直しも大切です。
-
睡眠をしっかりとる
-
カフェインやアルコールを控える
-
呼吸を深く、ゆっくり意識する
-
スマホ・PCの使いすぎを避ける
-
ゆったりした時間をつくる
特に「呼吸」は自律神経を整える鍵です。
お腹をゆっくり膨らませる腹式呼吸を意識してみましょう。
ストレスと動悸の関係
現代人の動悸の多くは、ストレス由来の自律神経の乱れが関係しています。
仕事のプレッシャー、人間関係、睡眠不足などが続くと、交感神経が常に優位になり、心臓が「緊張状態」に。
鍼灸はこの“オン状態”をリセットし、心身をリラックスモードへ導くサポートとなります。
まとめ
動悸は、体と心のバランスが乱れているサインです。
検査で異常がない場合でも、「なんとなくドキドキする」「夜になると胸がざわつく」という方は、体の内側に原因が潜んでいることがあります。
鍼灸は、自律神経や血流の調整を通して、動悸を引き起こす根本的な要因にアプローチします。
薬に頼らず体を整えたい方、ストレスや緊張が続いている方にこそおすすめの方法です。
心の落ち着きを取り戻し、穏やかなリズムを感じられる毎日へ。
東洋医学の力で、あなたの鼓動を優しく整えていきましょう。
ご予約はこちらから
\相談だけでも大丈夫ですのでお気軽に/
はじめての方も安心の返金保証制度をご用意しております。
たった一度のご来院でも、我々の専門知識と確かな技術で
お客様のお悩みの症状に対する概念を、きっと変えられると思ってます。
是非一度お気軽にご相談ください。
