自律神経系のちょっと不思議な症状 ― 手足の感覚ズレ

 

 

 

「手や声が震えている気がするけど、周りからはまったくわからない」「手足が冷たく感じるけれど、触ると温かい」

――このような不思議な症状を経験したことはありませんか?

 

こうした感覚は、病院の検査では特に異常がないことが多く、本人にしかわからないため、不安やストレスを感じる方も多いです。

しかし、東洋医学や鍼灸の視点からは、自律神経のバランスや気血の巡りの乱れが関係していると考えられます。

 

 

 


 

 

 

震えていないのに震える感覚

本人は手や声が震えていると感じるのに、周囲からはまったく確認できない場合、これは「自律神経の過敏状態」によって起こることがあります。

 

  • 交感神経が過剰に働く場合

    • 緊張やストレスで体が常に戦闘モードになり、手や声の感覚が敏感になる

    • 筋肉や神経が微細に動くことを脳が「震えている」と認識してしまう

 

  • 副交感神経の働きが弱い場合

    • リラックス状態に入りにくく、体の感覚が安定しない

    • 手足の微妙な動きや振動を過剰に感じやすくなる

 

この状態は、病院の検査では異常が出ないことが多いため、「気のせい」と誤解されることがありますが、実際には自律神経のバランスの乱れが原因であることが多いのです。

 

 

 

 

 

 

冷えていないのに手足が冷たく感じる「感覚のズレ」

手足が冷たく感じるのに、実際に触ると温かい――このような「感覚のズレ」も、自律神経や気血の巡りが関係しています。

 

  • 血流は正常でも感覚が敏感になる

    • 自律神経が過敏状態になると、末端の温度感覚が誤作動することがある

 

  • 気血の巡りが滞ると違和感が増す

    • 東洋医学では、手足の末端に十分な気血が届かないと、実際の温度と感覚がずれると考えられる

 

こうした症状は、本人にとって非常にストレスになりやすく、さらに自律神経を乱す悪循環を生みます。

 

 

 

東洋医学・鍼灸でのアプローチ

鍼灸では、こうした不思議な感覚も体全体のバランスを整えることで改善を目指します。

 

  • 局所のツボ

    • 手足や首の末端にあるツボ(合谷、内関、太谿など)で血流や神経の巡りを調整

 

  • 全身のバランス調整

    • 肝の気を巡らせる太衝、腎を補う腎兪

    • 自律神経を整える内関や足三里

 

  • 効果

    • 震えているように感じる感覚を軽減

    • 手足の温かさの感覚を整え、違和感を和らげる

 

鍼灸は、単に症状を抑えるのではなく、体全体の巡りや自律神経のバランスを整えることで再発を防ぐのが特徴です。

 

 

 

日常でできるセルフケア

 

  1. 深呼吸や軽い運動

    • 自律神経を整え、過敏な感覚を落ち着かせる

  2. 手足を軽くマッサージ

    • 血流を促し、感覚ズレを改善

  3. 温める

    • 靴下や手袋で末端を温めると、違和感が軽減

  4. 睡眠・食事のリズムを整える

    • 気血の巡りをサポートし、体全体のバランスを安定させる

 

 

 

まとめ

 

震えていないのに震える感覚や、冷えていないのに手足が冷たく感じる違和感は、自律神経や体全体の巡りの乱れが関わることが多く、決して「気のせい」ではありません。

鍼灸では、局所と全身の両方からアプローチし、症状の軽減と再発予防を同時にサポートできます。

こうした不思議な感覚に悩む方は、体全体の巡りを整えるケアを取り入れることで、日常生活をより安心して過ごせる体づくりが期待できます。

 

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