「片耳だけキーンと耳鳴りがする」「頭が重いけれど病院では異常がない」

――このような症状は意外と多く、悩んでいる人も少なくありません。

 

耳や頭の不調は生活の質を大きく左右しますが、検査で異常が出ない場合もあります。

東洋医学や鍼灸の観点では、自律神経や気血の巡りの乱れ、体全体のバランスが影響していることが多いのです。

 

 

 

---

 

 

 

片耳だけの耳鳴り

耳鳴りにはさまざまなタイプがありますが、特に片耳だけに起こる耳鳴りは、身体の不調のサインであることがあります。

 

• 症状の特徴

  • キーン、ジー、ザーなど高音の耳鳴り

  • 夜や静かな環境で強く感じることが多い

  • 音量は本人にしかわからず、周囲には聞こえない場合もある

 

• 原因の一例

  • 自律神経の乱れによる内耳の血流低下

  • ストレスや疲労による神経過敏

  • 首や肩のこりによる血流循環の停滞

 

耳鳴りは体の緊張や血流の偏りを反映することがあり、慢性的なストレスや不規則な生活習慣が悪化要因となります。

 

 

 

 

 

 

非器質性頭重感（病院で異常がない頭の重さ）

「頭が重く感じるけれど、MRIやCTでは異常がない」――この状態を非器質性頭重感と呼びます。

 

• 症状の特徴

  • 頭が締め付けられるような重さや圧迫感

  • 目や首の疲れ、肩こりと一緒に出やすい

  • 長時間のデスクワークやスマホ使用で悪化することがある

 

• 東洋医学的な見方

  • 肝の気滞や血の巡りの停滞によって頭部の気血が不足

  • 肩首のこりや血流の偏りが頭の重さとして現れる

 

 

 

鍼灸でのアプローチ

鍼灸では、耳や頭の症状だけでなく、体全体のバランスを整えることが重要です。

 

• 局所のツボ

  • 耳周囲の翳風、聴宮、頭部の百会、風池で頭や耳の血流を改善

 

• 全身の調整

  • 肝の気を巡らせる太衝

  • 血を補う足三里、血海

  • 自律神経を整える内関、合谷

 

• 効果

  • 耳鳴りや頭重感を和らげる

  • 血流や神経のバランスを整え、慢性化を防ぐ

 

鍼灸は、症状の即時軽減だけでなく、再発しにくい体づくりをサポートできるのが特徴です。

 

 

 

日常でできるセルフケア

 

1. 首・肩のストレッチ

   • 血流改善と緊張緩和

2. 目や頭を休める

   • デスクワークの合間に遠くを見る、軽い目の運動

3. 深呼吸・軽い運動

   • 自律神経を整え、耳や頭の違和感を和らげる

4. 十分な睡眠と規則正しい生活

   • 血流と気血の巡りをサポート

 

 

 

まとめ

 

片耳だけの耳鳴りや病院で異常のない頭の重さは、自律神経や気血の巡りの乱れ、肩首のこりなどの体全体のバランスが関わることが多く、決して「気のせい」ではありません。

鍼灸では、局所と全身の両方からアプローチすることで、耳鳴りや頭重感の軽減と再発予防を同時にサポートできます。

慢性的な耳や頭の違和感で悩む方は、体全体の巡りを整えるケアを取り入れることで、日常生活を快適に過ごせる体づくりが期待できます。

 

 

ご予約はこちらから

LINEからもご案内可能です。