フィッシャー症候群と鍼灸 〜東洋医学からみた回復へのサポート〜

 

 

 

フィッシャー症候群とは

 

フィッシャー症候群(Fisher Syndrome)は、ギラン・バレー症候群の一亜型として知られるまれな神経疾患です。

代表的な症状は「眼球運動障害」「運動失調」「腱反射の消失」の三徴候。発症のきっかけは風邪や胃腸炎などの感染後が多く、自己免疫反応によって神経が障害されることが原因と考えられています。

患者さんは「物が二重に見える」「まっすぐ歩けない」「体がふらつく」といった症状に悩まされ、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

西洋医学的には入院のうえ免疫グロブリン療法や血漿交換療法が中心となりますが、回復には時間を要し、リハビリが必要となることも少なくありません。

 

 

 

東洋医学から見たフィッシャー症候群

 

東洋医学ではフィッシャー症候群という病名は存在しませんが、症状を「めまい」「ふらつき」「目の動きの障害」「筋力低下」などに分けて捉えます。

これらは「気血の不足」「気の巡りの停滞」「肝や腎の機能低下」などに関連づけられます。

特に「肝」は目や筋肉の動きと深い関わりを持ち、「腎」は脳や脊髄などの神経系を滋養するとされます。

肝腎の不足や気血の流れの滞りがあると、視覚や運動機能の異常が出やすいと考えられるのです。

 

 

 

 

 

 

鍼灸でのアプローチ

 

鍼灸は病気そのものを治すというより、回復力を高め、症状改善を助ける補助療法として用いられます。

フィッシャー症候群に伴う症状に対しては、以下のようなアプローチが考えられます。

 

  • 眼球運動障害に対して
    目の周囲にある攅竹(さんちく)、晴明(せいめい)、太陽(たいよう)などのツボを用い、眼周囲の血流を促し筋肉の緊張をやわらげます。

  • 運動失調・ふらつきに対して
    足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)などを刺激し、下肢の気血を補い筋肉の協調運動をサポートします。

  • 全身の気血不足に対して
    気海(きかい)、関元(かんげん)などのツボでエネルギーを養い、回復力を底上げします。

  • 自律神経の乱れに対して
    百会(ひゃくえ)、内関(ないかん)を用いて精神的な安定やリラックスを促し、神経系の回復を後押しします。

 

これらはあくまで一般的な一例であり、実際には患者さんの体質や症状に合わせて選穴が行われます。

 

 

 

自律神経との関わり

 

フィッシャー症候群では神経の炎症によって体のバランスが崩れやすくなります。

鍼灸には副交感神経を高める作用があり、全身の緊張を和らげ、血流改善や免疫機能の調整に役立ちます。

こうした作用が、回復期の体調安定やリハビリのサポートにつながる可能性があります。

 

 

 

 

 

 

生活養生の工夫

 

鍼灸治療と並行して、生活習慣を整えることも重要です。

 

  • 十分な睡眠と休養をとる

  • 栄養バランスの良い食事を心がける

  • 無理のない範囲で体を動かし、リハビリを続ける

  • ストレスをためず、心を安定させる

 

東洋医学では「気持ちの安定」が回復力に直結すると考えられます。焦らず体を労わることが大切です。

 

 

 

まとめ

 

フィッシャー症候群はまれな神経疾患で、西洋医学的な治療が第一選択となります。

しかし回復までには時間がかかり、体力や神経機能の回復を支える補助療法が求められることもあります。

鍼灸は血流改善や自律神経の調整、気血の補充を通じて、リハビリや日常生活の質向上をサポートできる可能性があります。

症状が安定してきた回復期に、主治医と相談しながら鍼灸を取り入れることで、体と心の両面からバランスを整える一助となるでしょう。

 

 

 

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